意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

武藝1994年冬号

意拳の道は「松緊力」にあり 登場する先生 孫立 内容 意拳の創始者王薌齋 意拳の体系 意拳の拡大 印象に残った言葉 <勁>とは、ある種の訓練を通じて、人体内の気血の運行や、筋骨の伸縮を自座にさせ、その後に全身を統一、協調させて、一瞬の内に短い距離、…

混元樁(三)(『拳学新編』より)

以上の二つの樁を学んだ後、この樁を練習する。立勢より始め、安定して立った後、再び歩を開く。左右の両足は、前後に展開する(これが進退歩である)。膝を曲げて身体は蹲り、両手を環にして抱える。横撑し、ねじり(=拧裹)ながら前方に伸ばす。筋肉をねじ…

武術(うーしゅう)2002年秋号

"革命的拳術"意拳の真実 韓氏意拳 登場する先生 韓星橋 韓競辰 内容 王薌齋に選ばれた武術家 韓星橋老師インタビュー 王薌齋先生を試す 世界中の強豪と戦う!? 郭雲深と王薌齋 意拳の主要兵器 韓氏意拳概論 韓氏意拳の技術 韓氏意拳訪問記 印象に残った言葉 …

武術(うーしゅう)1999年春号

意拳 精緻精妙なる見えざる螺旋の力 登場する先生 佐藤聖二 内容 意拳の螺旋認識 立禅による螺旋イメージ 螺旋のパラドックス 実戦におけ螺旋 伝承による象形螺旋功 印象に残った言葉 意拳はあまり表面的には螺旋は見えないと思います。相手の接触したときに…

武術(うーしゅう)1998年冬号

意拳技撃訓練法 登場する先生 佐藤聖二 内容 意拳における意念とは? 意拳の意念活用法 実在と想像 意念の位置付け 印象に残った言葉 例えば立禅を組んだときに両手をボールを持っているような形にする。こうやって体の外側に何か物があると想像することで初…

武術(うーしゅう)1998年春号

大成拳站樁功 爆発力を高める鬆緊活動訓練法 登場する先生 于永年 内容 手の鍛錬は脚の鍛錬でもある 下肢の鬆緊活動 脛の鬆緊活動 単腿鬆緊法 双腿鬆緊法 交代鬆緊法 鬆緊の速度 快速鬆緊法 緩慢鬆緊法 持久鬆緊法 足の裏の鬆緊訓練法 被動性運動 主導性運動…

混元樁(二)(『拳学新編』より)

立勢より始め、立勢は安定して立ち、足は左右に展開し(横歩)、膝を曲げて身は騎馬式とする。両手を高く挙げ(=提)、骨肉と筋肉絡を平行にのびのび(=舒展)とさせ、気血は川流のようである。この樁功は、気を通りやすくして力を増やし、筋肉を温養し、神…

姚宗勲先生致孫聞青先生的一封信

青氏大兄へこんにちは。私の能力や至らない点について、お許し賜りますよう申し上げます。 提出された拳術に関する問題に対し、以下の通り簡潔にお答えします。 1、王老先生の中国拳術への貢献は巨大で、先人たちの精華を受け継ぎ、各家の長所を取り入れ、先…

武術(うーしゅう)1997年秋号

意拳、太気拳浅考--多くの誤解と歪曲された試合エピソードを解きほぐす 登場する先生 佐藤聖二 (朱堯亭) 他多数 内容 はじめに 北京との関係 意拳、太気拳浅考 尚雲祥、孫禄堂、霍慶雲、陳発科と、王薌齋のエピソードの真実 印象に残った言葉 王先生は亡く…

混元樁(一)(『拳学新編』より)

初めに混元樁は立容(立勢)を整える。立つことは拳功の基本間架である。立つ時は足尖を外側に向けて、角度は約六十度にする。安定を求め、気は静かに神は安らぎ、天を戴き地を履き、天地と一つになる意がある。站樁の際は、以下の各点に注意する必要がある…

武術(うーしゅう)1996年冬号

化勁より発力! 意拳推手の問いかけるもの 登場する先生 王岳峥 (日本意拳協会) 内容 意拳の推手の特徴 推手で会得するべきこと 全ては基本の中にある 印象に残った言葉 意拳の推手は太極拳などの推手とは大きく異なります。特徴的なのは活歩、つまり足を…

樁法前論(『拳学新編』より)

第一節 樁法為操練全身之功夫 我々の一身は、身、手、頭、足、五官百骸と分けられるが、内外ともに本来は一体で整っている。習拳、操練では、人の全身は一体であり、内外表裏、身手頭足、五官百骸を分けて議論できず、分けて操練することもできない。拳理の…

武術(うーしゅう)1995年冬号

私の出会った名人たち 登場する先生 周剣南 (王薌齋) 内容 王向齋先生を訪ねる 印象に残った言葉 (王先生が周剣南先生の体を触って)君の技を見る必要はない(王薌齋) (『意拳正軌』について)それを焼いてください。私の今の考えは以前と違っている。…

武術(うーしゅう)1995年夏号

意拳の真実を于永年老師に聞く 登場する先生 于永年 王建華 内容 意拳の真実を于永年老師に聞く 意拳站樁功の秘密 拳名を巡る論争 中国拳学研究会の活動 站樁の原理 站樁における意念 第二随意運動 王建華氏インタビュー 印象に残った言葉 王老師との推手で…

要論九(『岳武穆形意拳術要論』より)

五官百骸の主は動にあり、実際には歩によって運ばれる。歩は身体の根源であり、運動の中枢である。故に応戦や対敵の際、全ては身体から出ているが、実際に身体の砥柱となるものは歩である。随機応変は手にあるが、手が転移するためには歩が必要である。歩が…

習拳階段(『拳学新編』より)

第一節 基礎功夫 人の力は気血から生じ、自然に発動し、内から外へ達する。故に気血を通畅にし、筋骨を鍛錬することを習拳の基礎とし、その法は站樁である。立つ際は、間架を適切に配置しなければならず、静止状態から神経を整え、呼吸を調整し、気血を養い…

武術(うーしゅう)1995年春号

太気拳意拳交流記 登場する先生 大関智洋 (姚承光) (姚承栄) 内容 太気拳意拳交流記 印象に残った言葉 (姚兄弟の指導を受けて)しかし共通しているのは、二人とも接触した瞬間に相手の力、体勢を引き出してしまうことです。これも全ては立禅(站樁)で…

武術(うーしゅう)1993年春号

凄絶なる実践拳法 意拳 登場する先生 姚承光 姚承栄 (姚宗勲) (佐藤嘉道) (横浜太気拳協会) 内容 姚兄弟の語る意拳の成立と技術内容 意拳 技術編 意拳の実践技術 意拳の威力体験レポート 意拳の基本練習 姚宗勲著『意拳--中国現代実践拳術』の一部の翻…

意拳関連書籍目録(日本語)

意拳 孫立著、楊誠光訳『意拳入門―中国武術の精髄を集大成した拳法』1996 竇世明、孫立編著、石川鶴矢子訳『王薌齋伝 : 意拳・大成拳創始人』1996 久保勇人『驚異の意念パワー 站椿』2002 久保勇人『驚異の意念パワー 発力』2002 久保勇人『驚異の意念パワー…

武術(うーしゅう)1990年夏号

澤井健一と太気拳 その真実 登場する先生 岩間統正 内容 岩間先生談 さまざまなイメージで捉えられている太気拳 絞りに絞って、最後の一滴で技が生まれる "想い"を練り上げるのが太気の稽古 二メートルの人間と戦う方法 緊急の状況において自己の能力以上を…

窦世明先生の著書『意拳実戦』

拳を学び、散打の練習をすることで、実戦の功夫に到達する。これが意拳の最も重要な部分である。王薌齋老師は言われた。「実際の戦闘の際には、拳法を忘れる」。これは套路や花招が実用的でなく、実用的なものは美しくないことを証明している。散打の中では…

習拳六要(『拳学新編』より)

第一節 要知拳益 薌齋先生曰く「拳を学ばない者は性命を求めない愚か者である」。拳功は人身に極めて重要であり、性命を養うことができる。すべての人々はこの理を知り、この拳を学ぶべきである。我々が人々に練習することを勧める理由は、全てこの一言でを…

要論八(『岳武穆形意拳術要論』より)

身法とは何か? それは縦横、高低、進退、反側である。縦はその勢を放ち、一度往けば返らない。横は力をくるんで(=裹)、障害物があっても切り開く。高は身体を揚げ、さらに増長の勢がある。低は身を抑え、あたかも身体に攢捉の形があるようである。進む時に…

武術(うーしゅう)1988年5月号

全身の細胞すべてで打つ!! リラックス・パワーの訓練システム 登場する先生 王岳峥 内容 リラックスはすべてに通じる 集中がリラックスを導く 意拳の站樁における"放鬆(リラックス)開発システム" 印象に残った言葉 リラックスするためには、雑念が邪魔にな…

武術(うーしゅう)1987年11月号

武術に進化する気功 意拳站樁功 登場する先生 賈金鼎 内容 気功における意拳の位置付け 意拳站樁功の紹介 印象に残った言葉 どのような站樁の姿勢のとき、どの意念を用いるかは、必らずしも決まっているわけではありません。異なった姿勢でも同じ意念を用い…

要論七(『岳武穆形意拳術要論』より)

頭は六陽の首であり、周身の主である。五官百骸で頭に頼らないところはない。故に頭が進まないということはあってはならない。手は先行し、その根は腕にある。腕が進まなければ手も前に行かず、腕が進むことは重要である。気は腕の中に集まるが、腰には機関…

要論六(『岳武穆形意拳術要論』より)

心と意が合い、意と気が合い、気と力が合う、これが内三合である。手と足が合い、肘と膝が合い、肩と胯が合う、これが外三合である。これらは六合を為す。左手と右足が相合し、左肘と右膝が相合し、左の肩と右の腰が相合する。右も左と同様である。頭と手が…

武術(うーしゅう)1987年3月号

イメージ拳法"意拳"に見る意念コントロール法 登場する先生 王岳峥 内容 神経と肉体を意念でつなぐ 意念で身体をコントロールする練習 史上最強の男をイメージする 印象に残った言葉 意拳の目標は状況に即応した瞬時の反応です。考える間もなく、反射的に体…

要論五(『岳武穆形意拳術要論』より)

ここまで勢によって捶を語り、気によって勢を語ってきた。人は五臓によって形を成し、五臓より気を生む。五臓は性の源であり、気の本であり、名は心、肝、脾、肺、腎として知られる。心は火であり、炎上の象がある。肝は木であり、曲直の形がある。脾は土で…

対手功夫(『拳学新編』より)

対打練習は拳功の一部である。練習の際、虚套と真芸が同じでないことを識別すべきである。諺は「殴り合いの時は拳法を忘れる」と語っている。この言葉は虚套と花法の病を説明しており、美観は実用できず、実用は美しくないことを証明する。拳法の運用は、意…