意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

武術(うーしゅう)1990年夏号

澤井健一太気拳 その真実

  • 登場する先生
    • 岩間統正
  • 内容
    • 岩間先生談
      • さまざまなイメージで捉えられている太気拳
      • 絞りに絞って、最後の一滴で技が生まれる
      • "想い"を練り上げるのが太気の稽古
      • 二メートルの人間と戦う方法
      • 緊急の状況において自己の能力以上を出す
      • 理にかなったものはいつの時代にも感動を呼ぶ
    • 太気拳 技術編

印象に残った言葉

澤井先生は「禅と這だけやって武道が完成したら、誰も苦労はせんよ」とはっきりおっしゃっていました

王貞治選手は、二百キロのスピードのボールでも打てるといいきったそうですが、それは"想い"で打つからなんですね。外見のスピードに惑わされるな、と。澤井先生はこれをいいたかったのですね。

この"想い"を練り上げるのが、立禅や這(はい)といった鍛錬なのです

澤井先生は「油をぬった玉」とよくおっしゃっていたのですが、油をぬった玉はつるつるすべって中心をつかめないでしょ。
上下、左右と全身の動きの変化で人間を油をぬった玉までもっていかないと駄目なんだと

究極には「重心と中心のとりあい」が勝負を決するといえる。澤井先生は「体の中心だけは守らなければならない」と、また、「中心を割って入れ」とおっしゃっていた