意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

形意拳名家論文

要論九(『岳武穆形意拳術要論』より)

五官百骸の主は動にあり、実際には歩によって運ばれる。歩は身体の根源であり、運動の中枢である。故に応戦や対敵の際、全ては身体から出ているが、実際に身体の砥柱となるものは歩である。随機応変は手にあるが、手が転移するためには歩が必要である。歩が…

要論八(『岳武穆形意拳術要論』より)

身法とは何か? それは縦横、高低、進退、反側である。縦はその勢を放ち、一度往けば返らない。横は力をくるんで(=裹)、障害物があっても切り開く。高は身体を揚げ、さらに増長の勢がある。低は身を抑え、あたかも身体に攢捉の形があるようである。進む時に…

要論七(『岳武穆形意拳術要論』より)

頭は六陽の首であり、周身の主である。五官百骸で頭に頼らないところはない。故に頭が進まないということはあってはならない。手は先行し、その根は腕にある。腕が進まなければ手も前に行かず、腕が進むことは重要である。気は腕の中に集まるが、腰には機関…

要論六(『岳武穆形意拳術要論』より)

心と意が合い、意と気が合い、気と力が合う、これが内三合である。手と足が合い、肘と膝が合い、肩と胯が合う、これが外三合である。これらは六合を為す。左手と右足が相合し、左肘と右膝が相合し、左の肩と右の腰が相合する。右も左と同様である。頭と手が…

要論五(『岳武穆形意拳術要論』より)

ここまで勢によって捶を語り、気によって勢を語ってきた。人は五臓によって形を成し、五臓より気を生む。五臓は性の源であり、気の本であり、名は心、肝、脾、肺、腎として知られる。心は火であり、炎上の象がある。肝は木であり、曲直の形がある。脾は土で…

要論四(『岳武穆形意拳術要論』より)

身や気の論から外れ、梢について進めてみる。梢とは身体の端である。身体について初めて話す際、この部分は触れられず、気についても稀にしか論じられない。捶は内から外に発し、気は身体を通じて梢に達する。故に、気の用は身体に基づいていなければ、虚で…

要論三(『岳武穆形意拳術要論』より)

要論三 気の本源は身体にあり、身体の各節には定まったところがない。三節とは上中下である。身について言えば、頭は上節、身体は中節、腿は下節である。上節について言えば、天庭は上節、鼻は中節、海底は下節である。中節について言えば、胸は上節、腹は中…

要論二(『岳武穆形意拳術要論』より)

古より世には捶(=拳と同義?)について論ずる者があり、気についても論じる者もある。気は本質的に一つであるが、二つに分けることができる。二つとは即ち呼吸である。呼吸は即ち陰陽である。捶において動静が必要であり、気においても呼吸が必要である。吸…

要論一(『岳武穆形意拳術要論』より)

散らばるものには必ず統べるものがあり、分かれるものには必ず合わさるものがある。故に天地の四方八方にある数多くの物事はそれぞれに属するところがあり、千頭万緒のように絡み合ったものもその起源を持っている。一から散じて数多くの変化が生じ、その多…