意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

武術(うーしゅう)2002年秋号

"革命的拳術"意拳の真実 韓氏意拳

  • 登場する先生

    • 韓星橋
    • 韓競辰
  • 内容

    • 王薌齋に選ばれた武術家
    • 韓星橋老師インタビュー
      • 王薌齋先生を試す
      • 世界中の強豪と戦う!?
      • 郭雲深と王薌齋
      • 意拳の主要兵器
    • 韓氏意拳概論
    • 韓氏意拳の技術
    • 韓氏意拳訪問記

印象に残った言葉

(韓星橋先生が王薌齋先生に立ち会った際に)私が崩拳を出した瞬間、王先生の手が私の手に触れました。そして、次の瞬間には壁に叩きつけられていました。何をされたかはわかりませんでした。打拳にパッと触られた瞬間、電気に触れられたようになって、後ろの壁に叩きつけられてしまったのです(韓星橋)

王先生は兵器にも精通していました。ただ、先生はいつも皆に「兵器を単独で練習するな。兵器は自分の身体のテコ延長でしかない。自分の身体にそういう力がなければ、兵器を練習する意味はない」と言っていました(韓星橋)

(主要兵器について)大杆子(約3.6メートルの長い棍)です。杆子は非常に長いですから、内勁が外まで伝わっているかどうか見るのに非常にいいのです(韓星橋)

(記者が韓競辰先生に触れて)腕の中の深い部分には柔かな力の働きを感じるが、表面的には筋肉の緊張など一切ない。韓老子が差し出した右腕を両手で強く握ってみると、こちらに腕をゆっくり突き出され、上腕三頭筋にも緊張がないことを私に触れさせ確認させる。やはり腕が内部の柔らかな圧力で動いていて、腕自体はフニャフニャになっている。いわゆるウェイトトレーニングで鍛えるような筋肉は一切動いていない

(記者が指導を受けて)韓競辰老師や高弟の方は、「それは姚宗勲老師のものである」と言われ、形や動きを再三修正された。それは要約すれば足からの力は借りない、腰だけの力も使わない、当然手だけの動きもダメで、しなったりするのもダメ。力を加える時はなるべく直線的に、体を回したり上下に動いてはいけないというようなことだった。また、腕を引き過ぎ胸の辺りがしなるのもダメとのことであった

(記者が内勁について所感)韓星橋老師の高弟の方も「質的には太極拳と同じではないか」と言われる。(中略)接するとまるで石像のように重く、一瞬にまとめると堅く緊張したように見えるが、あくまで要求されるのはこの全身が一体化した状態で働く柔らかで繊細な内勁なのだ