意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

フルコンタクトKARATE MAGAZINE 2024年3月号

太気拳の精髄(6) 登場する先生 佐藤嘉道 門馬智幸 内容 立禅 印象に残った言葉 動きだけ同じようにできても仕方ない。腰が「この腰(練習通り)」になっていないと。腰に締まりがない、棒立ち状態の腰でやってもダメ。締めて気を入れ動作、またすぐにパッ…

武術(うーしゅう)1992年春号

尚氏形意拳 登場する先生 李文彬 内容 形意拳をどのように認識し、どのように鍛錬するか(上) 印象に残った言葉 形意拳は、静と動の内外兼修の三体式椿功の操練から始め、形と意の内外併用の動作および套路の鍛練にまで至るが、その中でも相当難しく、かな…

我是如何站樁的(『意拳站樁功』より)

一、初習にして気感あり 1984年、私が十八歳の時におじの世明に従い站樁を学び始めた。開始第一日目は五分間站樁させ、その後毎日一分ずつ増やし、十分になった時に数日間維持し、その後徐々に十五分、二十分へと増やしていった。 おじが教えたのは王薌齋が…

意拳慢練的試力功法(『問道意拳』より)

意拳の試力訓練を行う際、動作は緩慢でなければならない。なぜなら動作が速くなると、多くのものが漠然と過ぎ去ってしまうからである。祖師王薌齋先生は試力について「慢は快に優り、緩は急に勝る」と述べている。意拳訓練の重点内容は多岐にわたるが、意拳…

楊紹庚先生の著書『守中用中』

意拳搏撃訓練中の推手、実作の対抗性の原則は、自己の平衡を制御し、対方の平衡を破壊することである。 本身の肢体の均整平衡を保ち、身体の重心を安定させる。これはいかなる運動においても重要であるが、特に肢体が接触する対抗性の搏闘運動においてはより…

フルコンタクトKARATE MAGAZINE 2024年1月号

太気拳の精髄(1) 登場する先生 佐藤嘉道 内容 立禅 印象に残った言葉 私の道場で指導する時には、立禅をしている時には日本刀を使って、危険を察する意識を持たせる。「これは死んでしまうな!」と感じさせないとわからないから。組んだ時に緊迫感がある…

武術(うーしゅう)1992年夏号

尚氏形意拳 登場する先生 李文彬 内容 形意拳動作の基礎を論ず 印象に残った言葉 技術が高まるにつれ運用と発勁の部位の区分はますます細かくなり、技法と勁路の変化もますます精密になり、相手が気づいて防ぐのを難しくし、これにより悠悠と勝ちを得ること…

站樁的意義(『問道意拳』より)

前に弟子らと微信で站樁の意義について話し合った。皆が異なる角度から意拳の站樁功を解釈し、今回は皆の観点と私の観点を集約し総括した。要約すると以下の数点である。 (1) 武術の大部分の内容は站樁を通じて得られる。精神、意感、自然力、速度、力量など…

フルコンタクトKARATE MAGAZINE 2017年1月号

古伝太気拳(2) 登場する先生 東山美好 内容 拳聖澤井健一との思い出 印象に残った言葉 瞬時の対応能力も磨かれたと思うんです。あっ!と思い立ってすぐやろうとして行動する気持ちが膨れ上がって、すぐ動ける、これが「気」というものを鍛え上げた効果だ…

武術(うーしゅう)1992年春号

尚氏形意拳 登場する先生 李文彬 内容 三体式站樁の奥秘 印象に残った言葉 尚先生は教えるにあたり、抜背・沈肩・墜肘・並膝・提肛・裏膀および三圓・三項・三扣のほかは引用なさらなかった 「両腿相夾、磨脛而行」を学ぴ、両脚をはさみ締める勁によって、(…

虚実(『形意武術教科書』より)

天地の大きさは、万物は全てその中に存在する。事は同じでないが、理は一致する。ただ虚実の二字で十分に包括できる。まず虚があって後に実がある。実があってこそ虚が現れる。虚がなければ実がなく、実がなければ虚もありえない。虚の中に実が宿り、実の中…

八要(『形意武術教科書』より)

学者は、その大をなさなければ、たとえ多くの事をしても何になるのだろう。蘇子も言っているように、文を為すことがこのようであるならば、武を習うのもまた同じである。前篇の五行で言う劈崩炮鑽横は、武術の大綱に過ぎず、その極めて重要な部分を摘んだに…

関于「龍虎」的骨骼放松与周身放松之法(『問道意拳』より)

意拳の放松の力を理解するには、自然界のタコの状態を観察するとよい。また、コブラが攻撃を仕掛ける前の身体にも放松の状態がある。意拳の放松の力は突出せず、遒放の力の訓練は身体のあらゆる面に関わる。まず「龍虎二気」の遒放の功がある。 古い世代の人…

意拳的站樁換勁訓練(『問道意拳』より)

祖師王薌齋先生の創立した意拳は、站樁を本とし、「大動は小動に及ばず、小動は不動に及ばず、不動の動こそ、生生として絶えることのない動である」と認識する。意拳の站樁功法は、正に「不動の動」(蠕動とも称する、表面上は見えない運動)の根本的体現で…

劉殿琛先生の著書『形意拳術抉微』

総論は形意の各技術の根本である。戦いの道は往々にして武器を用い、素手で敵に立ち向かうことで最後の勝利を得る。つまり武術は軍の命脈である。 武術の種類は非常に多く、流派が分かれ、各々が正しいと主張する。大きく分けると内外の両派の二つになる。外…

孫存周手稿五篇

内勁 拳中の内勁とは、人の散乱している外の神気を、拳中の規矩、手足身体の動作によって、順中に逆を用い、丹田の内に縮回させ、丹田の元気と相交わらせ、無から有へ、微から著へ、虚から実へと、皆徐々に積蓄して成すものである。その理は動中に勁を縮め、…

孫禄堂論形意拳学(『孫禄堂武学思想』より)

一、形意拳歴代伝承 形意拳は達摩祖師により創始され、名を内経と言う。宋の岳武穆に至り、始めて形意拳の名を得た。即ち『易筋』の作用であり、これを形意という。元、明の両代は書籍が無いため、ほぼ失伝した。明末清初の際、蒲東に馮氏一族があり、中でも…