意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

勁道的有関理論(『形意大成拳』より)

拳法の高低は、拳種の名称や動作の型にあるのではなく、運用する勁力の性質によって決まる。宋代から、特に明、清の両代において、内功を重視する武術流派が発展し、最初は主に武当で流行した。これにより、人体の内勁と外勁の区別が生まれた。 内家拳の勁を…

健身站樁:第三式(『内家站樁功』より)

提要 1. 両手を腹の前で抱えるようにする。2. 肩を沈め、肘を垂らし、前腕をやや外側に回して、五指を広げる。3. その他の要求は前式と同じである。 式を換え始め、手をゆっくりと下ろし、腹の前あたりで、まるで大きな円柱を抱えるように立つ。それは柔らか…

鷹捉樁(『内家站樁功』より)

鷲捉樁は形意拳の基本樁法で、劉文華著の『形意拳闡微』にも示範されているが、詳しい説明はない。聞くところによると、郭雲深師祖は尚雲祥大師を訪ねて、この鷲捉樁を授かり、尚先生はこれ以降、技芸が大いに進歩したそうだ。この樁には無限の奥妙があり、…

子午樁(『心意大成拳』より)

子午樁は大歩斜樁で、劈拳樁の正向正勁とは異なる。劈拳樁は前後勁を主とし、横勁は補助的なものを求める。 一方、子午樁は横勁を主体とし、姿勢は前後が比較的均等で、整体の勁を求めやすい。また、この樁は平樁の含意に近く、ただ一正一斜という違いがある…

健身站樁:第一式(『内家站樁功』より)

第一式 提要 1. 両手をゆっくりと顔と同じ高さまで上げる。2. 5本の指を広げ、少し力を入れる。これが最も重要で、人差し指は眉と同じ高さにする。3. 肩を放松すると、気は沈む。4. 前も後も考えずに心を落ち着けて練習する。最初は立つことから始め、その後…

龚東先生の著書『習拳筆録』(15)

(十五) 一、摩擦歩で進退する際、足を着く時は必ず、つま先、足裏、かかとの順で軽く着地させ、一足で踏みつけてはならない。着地の際は探りながら着地させる。足を上げる時は、全体の足裏を一緒に地面からゆっくりと引き抜き、つま先を少し勾することを忘れ…

龚東先生の著書『習拳筆録』(14)

(十四) 一、道の体は養にあり、道の用は練にある。体用の理論とは、すなわち練養の学問である。功夫も養われたものであり、練られたものでもある。故に練と養とは分かちがたく、どちらか一方でも欠けてはならない。 二、衝、任、督の三脈は源の三岐であり、…

龚東先生の著書『習拳筆録』(13)

(十三) 一、站樁の際は感覚があればよく、体認すれば得られる。追い求めれば得られない。追い求めるのは貪りであり、貪れば得られない。 二、推手の練習は、相手をどうこうするためではなく、自分の一挙一動が機を逃さず勢に乗り、応感発力できるかを探るこ…

龚東先生の著書『習拳筆録』(12)

(十二) 一、功夫を練習するのは、習得できないことを恐れるのではなく、進歩が遅いことを恐れるのでもない。心配なのは間違った方法で学び、間違った方法で練習することである。もしさらに猛烈に練習すれば、事態はさらに悪化する。何百回も同じ間違いを繰り…

龚東先生の著書『習拳筆録』(11)

(十一) 一、初めて站桩を練習する時は、力を使ってはいけない。意を使うことさえ、軽く、さらに軽くしなければならない。ちょっと触れるだけでよい。まるでかごの中にたくさんの卵が入っていて、手でかき混ぜるようなものだ。注意深く、さらに注意深くしなけ…

龚東先生の著書『習拳筆録』(10)

(十) 一、拳を学ぶ上で最も忌むべきは機械的なことである。外形から言えば、動作には大小の範囲があるだけで、必ずこうでなければならないという固定的なものはない。養生の動作の要求は少し緩くてもよく、身体を鍛えることができればよい。技撃は力の問題…

掲示松沈勁的本質(『古朴大成拳』より)

一、漫談重力与争力 渾元樁の各段階の訓練を総覧すると、松沈勁を求めることは、放松の手段を利用して、内では血液循環を加速し、流量を充実させ、外では重力と争力が相輔相成する玉拳技の体現にすぎない。 血液流速が速くなり流量が充実し体内に松沈感が生…

龚東先生の著書『習拳筆録』(9)

(九 ) 一、功力という二文字は、単なる力の大小の問題ではなく、一般の人は誤解しやすい。正確に言えば、姚老が言うように、功力とは異なる状況下で発力することができ、速くも遅くもでき、通過する空間の経路は長くも短くもでき、動作は大きくも小さくもで…

平樁法:第一式(『心意大成拳』より)

平樁は三才樁とも呼ばれ、站樁功の最も基本的な入門功夫であり、最終的には根本を重んじる円満な功夫でもある。我々が当時韓先生に拳を学んだ時、ただ一つの平樁だけで5年も立った。今の人は3〜5ヶ月学んで、平樁だけ教えればすぐに去ってしまう。もっと多く…

用勁(『心意大成拳』より)

拳術の妙は、勁があることを貴ぶ。勁を用いる方法は、剛柔方円に尽きる。剛は竪を用い、柔は霊活である。直竪の長伸は攻撃力があり、柔は縮短で驚弹力がある。勁は訓練を経た後の力であり、多面的で反応が速く、先天的な単向性の停滞した、猛然と変化しない…

龚東先生の著書『習拳筆録』(8)

(八 )一、站樁では、見えても見ないようにし、聞こえても聞かないようにしなければならない。いわゆる見えても見ないとは、見える盲人になることであり、いわゆる聞こえても聞かないとは、聞こえる聾者になることである。 二、指天划地と平歩転体、この二つ…

龚東先生の著書『習拳筆録』(7)

(七) 一、三体歩で試力する時は、前腿の胯を開くことに注意しなければならない。これが要点である。站樁では腰を掖胯を言い、試力ではさらに掖胯に注意しなければならない。開くことができてこそ、下座することができ、掖胯できるのである。 二、站樁では…

龚東先生の著書『習拳筆録』(6)

(六) 一、伏虎樁では、一般的に片方15分間を要求し、低式では1分半ほどで腿を換えることができる。低式では両脚の距離は3脚半以上、中式では3脚以内である。身体は直立するだけでなく、正しく座らなければならない。直立とは上体が過度に前傾しないことで…

龚東先生の著書『習拳筆録』(5)

(五) 一、試力は平歩から始め、その後三体歩に進む。試力で培うのは、運動の中で力を制御する能力である。順力逆行が試力の鍵であるため、必ず放松して、ゆっくりと行わなければならない。どの程度ゆっくりかというと、ほとんど不動であるくらいである。そ…