意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

意拳練習まとめ

下記は意拳名家論文まとめのうち、特定の練習の方法に付いて言及した記事を整理したものです。 全般 王薌齋先生まとめ 簿家聡整理:姚宗勲逸文(姚宗勲) 姚老意拳講話録音資料(姚宗勲) 姚承光先生談意拳基本功(姚承光) 林肇侖談拳録(林肇侖) 意拳大師…

撑拧推托(『神意拳養生功』より)

両腕は横撑し、肩松、肘垂で、手首を外側に捻じる。両手を両肩の上、眉間のやや下に構える。要領は、人差し指で眉をつり、親指で物を支え、小指は天を指す。両手を上に持ち上げ、物を支えるように、前後上下の力が均整平衡に達するよう、推托の意を持つ。更…

試力(『神意拳養生功』より)

站樁功が一定の基礎ができた後、力の運用の練習ができる。その初歩が試力である。「力は試すことによって得られ、得ることによってその用がわかる」。これも拳を学ぶ主要な要点である。初心者は全身の気力を均整にし、関節を霊活にし、筋肉を収斂させ、骨格…

子午樁(『神意拳養生功』より)

子午樁(又名金鶏独立) 片腿で立つ。「金鶏独立」ということもある。片手は頭上に上げて天を指し、片脚は膝の上に上げて、脚を後ろに引っ掛ける。意は発力の準備を行う意を持つ。もう一方の手は下に押し(=按)、上下に争力がある。 上の手が子、下の手が午で…

撑抱浮托式(『神意拳養生功』より)

撐抱浮託式(渾元樁とも呼び、最も基本的な姿式である) 慢性病の治療において、効果が極めて広範囲にわたる。運動量はやや緩やかで、初心者や体力の落ちる者でも受け入れやすく、習得しやすく、良好な効果が得られるため、站樁功の中で最も一般的で簡単に学べ…

練功過程中的注意事項(『神意拳養生功』より)

一、站樁の際は焦ってはならない。適切な場所を選ぶべきで、新鮮な空気があり(または流れが良い)、日光が十分なところが良い。花や草、木があればなおよい。これにより大樹の吸炭呼酸の作用を利用して、より多くの酸素と日光の紫外線の殺菌力を取り入れるこ…

于鴻坤先生の著書『站樁之時間』

站樁であるが、ここに立った時、身を松としなければならない。これが第一の要求である。これは動かずに身を松として、次に足首、手首、首を松とする。まるでテントのように、五つの場所で支えなければならず、支えながら身は松でなければならない。これでよ…

拳論三則解読

李栄玉は、早年に形意拳、少林拳を習った。1974年、大成拳の名家関維林先生(姚宗勲の弟子)の指導の下で大成拳を練習した。その後、張鴻誠、金啓庄、崔有成、王斌魁、姚宗勲など多くの大成拳(意拳)の名家の指導を受けた。1980年、王薌齋の伝人常志朗先生…

張恩桐先生之樁功

張恩桐先生は幼い頃から武を好み、後に王薌齋先生に従って大成拳を専攻し、ひたすら精進し、驚くべき技を身につけた。王薌齋先生の門下で最も深い功力と最も純正な勁力を持つ弟子である。彼の生涯の業績は多く、戦績は輝かしいが、弟子が少なく、有名な弟子…

常志朗先生的大成拳縁

常志朗先生の名前を挙げれば、大成拳の古参者は誰もが知っているが、時代は移り変わり、常先生は自分を押し出すことなく、また拳を生業としていないため、若い人はその人となりをほとんど知らない。 常志朗先生は大成門において非常に特殊な地位にある。大成…

意拳(大成拳)の練習時間

今回は意拳(大成拳)の練習時間について、簡単にまとめてみたいと思います。 結論から言うと、有名な先生方は1日に4〜6時間ほど練習しているエピソードが書かれていることが多いです。 薌翁の門下に入ってから、張恩桐は師を尊重し、道を重んじ、苦労を惜し…

王選傑先生談拳語録

之一:養生樁 1. 身体のどこかが痛いか不快であればそこを緊にし、どこかが快適であれば放松すればよい。無理に力を入れてはならない。 2. 渾元樁は徹底的に立たねばならず、身体には松沈篤実の勁がなければならない。 3. 担当は非常に舒適でなければならず…

意拳(大成拳)の流派

時間ができたので、意拳(大成拳)の論文を読むときの解釈やポイントについて、たまに書いてみようと思います。 今回は、意拳(大成拳)の流派について軽く紹介します。 意拳(大成拳)は基本的に王薌齋先生の拳学から始まっており、その根源を同じとします…

楊建侯先生の著書『談大成拳的内外双修』

武術の運動を含めた人体のあらゆる行動や行為は、すべて大脳の支配下で行われる。人類の大脳皮質は複雑な分析と総合機能を持つため、人体の各部位を正確に指揮し、協同運動を行うことができる。 大成拳は意念誘導の下で、意識的に調息し、身体の各種動作を総…

史国才先生の著書『師従楊徳茂先生学拳之経歴』

1966年の文化大革命の時、私は近所の聞勝利、つまり私の師兄の紹介で、楊徳茂先生に弟子入りし、拳を学んだ。当時、聞勝利は肺結核空洞症を患っており、唯一の薬はレミーフォンというもので、この病気を完治するのは難しかった。楊先生の指導の下、養生樁の…

李建華先生の著書『楊徳茂先生大成拳特点叙談』

楊徳茂先生は若い頃に呉式太極拳の伝人である王茂斎老先生に太極拳技を学び、功夫の修練は精深であった。先世紀の40年代に京城の王薌齋老先生の意拳は風格が新しく独特で、功法が大成していると聞き、楊徳茂先生は特に老先生の門下で拳技を学び、二人の老前…