意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

早年王金銘先生給馬衛星老師的信(3)

(四) 衛星へ こんにちは。 手紙を受け取りました。 このお手紙で言及された方々と同志にはすでに適切に伝えています。前回のお手紙は受け取りましたが、特に要求がなかったので返信はしませんでした。 ここで少し学術的な問題について話しましょう。例えば、…

懐恩師姚宗勲先生:崔瑞彬採訪録(4)

筆者:今、多くの意拳を練習する人は、王老師に会ったことがなく、ただ聞いたり、文章での表現を見たりするだけで、いわゆる王老師が搭手しただけで人が飛ばされるその力、そのものを追求し、それを喜んで話題にしています。先生はこの現象をどう見ています…

早年王金銘先生給馬衛星老師的信(2)

(二) 我々は、大成拳の練習によって一種の整体力、いわゆる「松中力」を養成できることを知っています。必要な時には、全身各部の力を瞬時に指定された方向と地点に集中させることができます。また、身体の内外で損傷していたりや過度に疲労している箇所を局…

緬懐恩師姚宗勲先生:崔瑞彬採訪録(3)

筆者:今、多くの人が次のように話しています。姚先生は当時王老に三年師事しただけで功を成しましたが、なぜ先生の代になると同様に到ることができないのでしょうか? 崔先生:この問題について、姚先生は私にこう言いました。「瑞彬、君は今の私とあの頃の…

早年王金銘先生給馬衛星老師的信(1)

(一) 意拳浅論 意拳は王薌齋先生が太極拳、形意拳、八卦掌、少林拳など各流派の中国拳術の長所を取り入れて創り出した一種の拳術であり、理論と実践の両面において独自の特徴を持っています。一定期間の練習を経ることで、人の身体の健康と技撃の水準に大き…

緬懐恩師姚宗勲先生:崔瑞彬採訪録(2)

筆者:先ほど站樁で渾円力を求めるには過程が必要で、一つ一つ探していかなければならないとおっしゃいましたが、一度で渾円力を見つける方法はないのでしょうか? 崔先生:あります。しかし、その基礎を備えていなければなりません。1981年の秋のある日曜日…

月刊秘伝2007年6月号

太気の組手に見えるもの 登場する先生 佐藤聖二 島田道男 天野敏 鹿志村英雄 内容 太気拳春の交流会 印象に残った言葉 (推手について)足は開きすぎず、遠からず近からず。手は半禅の形で触れている接点を相手の鼻ヘやや張り出す感じで軽く力を加える。大事…

緬懐恩師姚宗勲先生:崔瑞彬採訪録(1)

1985年1月11日、一代の意拳宗師である姚宗勲先生が病気のため他界されました。あっという間に20年の歳月が流れ、かつて武林の中で非難を受けていた意拳は、今や独特の風格と内容によって、国内外の多くの武術愛好家から愛され、推奨されるようになりました。…

月刊秘伝2007年2月号

太気拳という運命 登場する先生 鹿志村英雄 島田道男 内容 澤井健一の至誠を継ぐ男 中道会 鹿志村英雄師範 板垣恵介vs島田道男 印象に残った言葉 (澤井先生の初見の感想)衝撃でしたね。足をパッと上げるんですけど、”どうしてこの爺さんの足が”と思うほど…

窦世明先生の著書『意拳的守中用中』

推手は揉手とも呼ばれ、意拳の平時の站樁、試力、発力、走歩、試声などの練習の具体的な検証であり、また技撃実戦訓練の一種の形式でもある。実戦では両手、腕、腿およびさまざまな部位が接触しなければならず、接触する部位を点と呼ぶが、点の接触を通じて…

月刊秘伝2007年1月号

太気拳対談 登場する先生 天野敏 島田道男 内容 安田登から見た天野敏 板垣恵介vs島田道男 印象に残った言葉 むしろ板垣さんの"制空圏"ってイメージの方が正しいんですよ、近い。人間がいて、その周りにモワッとしたものがあったら、そういう状態になってさ…

「争力」乃不伝之秘:須自抽象中求

人生ほとんどの時間は動的状態にあり、動作があれば必ず筋肉に関係する。筋肉には随意筋と不随意筋の二種類があり、不随意筋は精神的影響を受けるが大脳から直接指揮されるわけではない。普通の動作で使われる筋肉は主に随意筋である。 しかし意拳の練習では…

月刊秘伝2006年10月号

動きの核を求めて 登場する先生 天野敏 内容 安田登と天野敏対談 印象に残った言葉 (趣味のサーフィンについて)止まるというか、時間の流れ方が変わる。本当に密度の濃い時間。武術なんかでも組手なんかをしているときにそういう瞬間があるのと同じで、考…

解析意拳龍虎二気(『神州意拳』より)

龍虎二気は意拳体系の中核をなす内容であり、王薌齋先生が極めて重視した拳学修練の法であるため、先輩は「拳法は龍虎二気以外にはない」と言われた。では龍虎二気とは何か、その具体的な修練とは何か、人体においてどのように体現されるのだろうか? 「龍虎…

姚承光先生谈意拳散手

1、意拳散手と現代散手の違いは主に勁力と打法の違いである。意拳は精神意念の訓練を採用し、全身の各部位の肌肉神経がよく鍛えられ、十分に協調できるようになり、それによって大きな力量を発揮できるようになる。また、神経の訓練を重視しているため、打闘…

二争力是奪命索(『大成拳文論集粋①』より)

「二争力」は時間の推移とともに、有意であれ無意であれ勁を求める方法へと変化し、さらには「二争力」の形式が勁を求める唯一の方法であると論証するまでになった。実際、現在行われている二争力で勁を求める方法は、我々を「勁」とは正反対の、遠く離れた…

步入神意拳境界(『神意拳養生功』より)

(著者は王薌齋の得意弟子である李見宇の娘である) 数年前のある日、父と北海公園で功夫の練習をしていた時、父に最初どのようにして神意拳の門をくぐったのかを尋ねると、父はこんな昔話を語ってくれた。 およそ1930年代、洪連順という黒い顔の大男がいた…

涂行健先生の著書『論放人』

太極拳、大成拳、および内家拳と呼ばれるものは、みな放人で功力を表すのを好む。しかし私が今まで見てきた範囲では、大多数は推人を放人としており、特に武術の表演会で演武しているものは、時に推すこともできておらず、放人される者と協力関係にあること…

月刊秘伝2005年9月号

内功探究で交錯する 登場する先生 島田道男 内容 島田道男x小山一夫 印象に残った言葉 思った瞬間、打ってないと遅いんだよ(島田道男) (相手がいることが武術の難しさかという問いに対して)いや、そんなことはどうでもいいと思ってるんです、私は。そう…

意念活動(『神意拳養生功』より)

意念活動は站樁功において非常に重要な内容の一つであり、その目的は精神を転移させ、意念を集中させ、入静に誘導し、快適な美感に達することができるようにすることである。そのため、站樁功における意念活動は、一般的な気功の意守丹田とは性質が全く異な…

月刊秘伝2005年7月号

太気拳 登場する先生 島田道男 ロン・ナンシンク ベルト・ワート 内容 島田道男セミナー ヨーロッパ武者修行 印象に残った言葉 鍛錬と休息、緊張と弛緩という、一見対立するような二つの状態が、立禅の中で統一されている(島田道男) じっとしていて、身休…

韓星垣先生談拳学要義

(本文韓星垣先生生の録音を整理したものである) 私の祖先は河北省河间の人で、1915年旧暦9月14日に南京で生まれ、3歳の時に父親の韓友三に連れられて北京市に定住した。私の父親は天津形意八卦の大師張占魁老先生の弟子だったので、私は幼い頃から父に従って…

月刊秘伝2004年12月号

至誠の武人 澤井健一が残した道 登場する先生 ジャイアント吉田 島田道男 ヤン・カレンバッハ マーシャル・マクドナルド 天野敏 内容 ジャイアント吉田師が騒る澤井健ーがいた風景 日欧レジェンド対談(後編) 島田道男師範 初講習会レポート澤井健一直伝の…

楊鴻晨先生の著書『推手功法之浅見』(1)

中華文明の歴史の中で、一部の伝統文化は輝かしい功績を残したが、時の流れとともに薄れたり遠ざかったりしながら、今に伝わって人々に鑑賞されたりしている。一部の科学技術の発明は、天才的思想の萌芽となったり、後世の発明創造の雛形となったりしている…

月刊秘伝2004年11月号

日欧レジェンド対談(前編) 登場する先生 島田道男 ヤン・カレンバッハ マーシャル・マクドナルド 内容 なぜ、我々は太気拳を追求するのか 印象に残った言葉 動きが止まってしまってはいけない。「やってみて、できた」では意味がない。澤井先生は「見るな…

楊鴻晨先生の著書『意拳与鶴拳関係之研究』

一、意拳功法受鶴拳之益 意拳功法については世間にすでに多くの著述があるので、ここでは述べない。鶴拳の歴史的な源流、門派の分支、功法の特徴、国内外での深遠な影響などについても世間にすでに著述があり、『台湾武林』ではさらに専門的に取り上げられて…

月刊秘伝2004年10月号

太気至誠拳法2大企画 登場する先生 島田道男 ヤン・カレンバッハ 内容 島田道男からの提言 カレンバッハ来日 印象に残った言葉 基礎訓練、実践訓練と分けた場合、基礎訓練時には仮想敵を設定し、実践訓練時には相手を気にせず基礎訓練の気持ちで取り組む(島…

問答(『霍震寰先生求教于姚宗勲先生意拳方面的書信和問答』より)

(一) 問: 意拳の練習の順序は、先に站樁で動かずに整を求めた後、その後試力で少し動きながら整を求め、少し動く中で整ができたら、大きな動作でも整であることを求め、最終的には推手で相手の圧力の下で整を求めるのでしょうか? 答: 意拳の練習順序は、站樁…

月刊秘伝2004年6月号

続 太気拳の組手とは何か? 登場する先生 天野敏 島田道男 佐藤聖二 内容 合同組手会リポート 印象に残った言葉 私が(中国に)いた頃は、大き目のグローブを着けてやることが多かったですね。ただグローブだと手首が効きませんし、重いから手を体の近くに寄…

義兄崔有成(『大成若缺』より)

大成拳界では、私が崔有成から得たものがあることは皆知っている。彼と私は師弟ではなく、特殊な伝授関係であり、私は彼を「義兄」と呼んでいる。 私は若い頃、八卦掌を修練し、張国盛に師事し、後に大成拳を習い、于永年に師事した。于老師は座って講義をし…