意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

月刊秘伝2005年7月号

太気拳

  • 登場する先生
    • 島田道男
    • ロン・ナンシンク
    • ベルト・ワート
  • 内容
    • 島田道男セミナー
    • ヨーロッパ武者修行

印象に残った言葉

鍛錬と休息、緊張と弛緩という、一見対立するような二つの状態が、立禅の中で統一されている(島田道男)

じっとしていて、身休の中にモヤモヤするものが出てきたら、ゆっくり、足先から頭まで水に浸かった状態をイメージして身体を動かしてください。動いたらそこに水の抵抗を感じて動かすように(島田道男)

(視点を一点に集中させ、次に全体を見るように視野を広げていく錬功である。眼法の錬功)目で息をするように(島田道男)

内功とは、自己の内外を一体化し鍛錬する事である。このことを認識したうえで行わなければならない(島田道男)

感じることで内外を一体にする。そうすると整体や本能的作用が何の拘束も受けず自然に発揮されてくる。更に自己の一体感を求める。力を使った時点で一体感は失われる。全体の一体感はそこで崩壊してしまう。力を使わない事によって力が湧き出てくる。必ず出所がある。その結果についてをいくら論じても人々を混乱させるだけで何の益もない(島田道男)

気持ちは、山に登って大海原を見るように、呼吸は自然に全身で呼吸する。きわめて自然に気持ちよく行う。空気・風を感じること、寒い空気でも暖かい空気でも気持ちよく感じる。気持ちは少し愉快に、そして気持ちよく行う。あたかも体中の穴を風が通り抜けるように(島田道男)

木は気のやりとりをすることができ、長く付き合うと、友達のような最高の稽古相手になる(ロン・ナンシンク)

(澤井先生の差手について)防御を考えるのではなく、手に任せて相手を飲み込む気迫が、表面的には差手という技術になって現れたのだ(ロン・ナンシンク)

太気拳では中心線を守り、柔らかく動くということが重要な要素である(ベルト・ワート)