意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

月刊秘伝2007年6月号

太気の組手に見えるもの

  • 登場する先生
    • 佐藤聖
    • 島田道男
    • 天野敏
    • 鹿志村英雄
  • 内容

印象に残った言葉

(推手について)足は開きすぎず、遠からず近からず。手は半禅の形で触れている接点を相手の鼻ヘやや張り出す感じで軽く力を加える。大事なのは引く方です。相手に押されて流すのではなく、相手の身体を引っ張るつもりで、この時掌が自分の顔に向くくらいの螺旋で捻る。相手の力を飲み込む吐き出す感党をしっかり覚える。ただ引っ張ると相手に乗られて潰されます。ですから引けば引くほど支える接点が突出するような感じてせリ上がる。自分の中心線を外して、柑手の中心線が見えたら自然と縮まったものを伸ばす。まずは簡単に円の動きを党えて、同し速度・圧力で行い、相手が押してきても速く流そうとかせず、ゆっくり回すことで瞬間の変化を早くする。大事なことは相手の動きに自分が合わせるのではなく、相手を自分の動きに巻き込んでコントロールすることです(佐藤聖二)

次に螺旋の説明です。まず構えた接点の時は、自分の掌が自分の顔の方向くらい。引っ張るときはこの螺旋が徐々に下に向くようにする。よく見てもらうと接点が移動しているのが分かります。徐々に点を移動させてやるこどで、相手の体重の掛っている点を変えてしまう。その時に掌を下に向かせてしまうくらい螺旋をねじる。あくまでも率先して引っ張って相手に合わせない。相手に付き合つのではなく相手が何をしようが自分は自分の円を保つ。ただ無理に押すのではなく、押しながらも引く力を内包して円を描く。押すだけでは外されれば崩れてしまうし、引くだけては押し込まれてしまう。押し引きを内包して自分の円を描くことで、どんな変化にも対応できる力を養う訳です(佐藤聖二)

不注意に相手の動きに従って委ねてしまうと、動きが漏れて簡単に打たれてしまいます。つねに相手の力に対して五分の力で応じながら自分の円をキープするのです(佐藤聖二)

接点は一つではなく螺旋の捻りで変化しなす。相手を一点て受け止めているという感覚ではなく、常に変わリながら重心をコントロールして、自分の中心軸と相手の中心軸を感じて動かすことが重要です(佐藤聖二)

見合っていれば実戦では必ず負ける。仮に相手が二人以上であれば論外。それに間合いから外れているのは時間のロス。相手との空間が接していればそこに均衡があって変化し続ける(島田道男)

加減された突きがわからない様ではまだまだ。逆に打つ方も止め損がないように、止めたところから更に変化し攻撃する。目標は高く"実戦"を考えて組手に挑まなきゃ駄目(島田道男)