意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

持槍樁的站法(『中国拳道・神意拳: 王薌齋原伝拳法』より)

持槍樁は握槍樁とも呼ばれ、形意拳の単伝の老樁である。これは正樁の形式を借り、両手で銃を握るように、または空で銃を握る側勢の站樁に変えたものである。即ち斜步站樁であり、站樁中の用勁は撑挑靠抜勁である(図32-1)。

持槍樁の姿勢は矛盾樁の姿勢と基本的に同じであるが、下坐の幅が矛盾樁よりもやや大きく、全体の下坐の幅は約15センチである。この樁の六梢の要件は矛盾樁とほぼ同じであるが、両手の手勢と配置がやや異なる。両手の手勢は半握拳状で、親指を伸ばして外に挑とし、四指を曲げて親指の伸ばす方向と反対方向に微かに力を用いる(図32-2)。これにより親指を前方に指し、四指と争力を形成する(詳細は図32-1と『心意六合拳名藏练法:筋力』の一節と図26-1を参照)。

前手の腕は自然に曲げて同側の胸前に上げ、親指を基準にして首の位置までの高さにし、身体(前胸)から40〜50センチの距離に置く。拳心(拳の開口)は上に向け、親指は前脚のつま先の斜め上方に指す。後手は図のように身体の側腹部の胯の上に軽く貼り付け(軽い争力の方向)、拳心は上に向け、親指は前手の親指と同じ方向を指す。このようにして両手は槍を握る姿勢になる。前手の力は前に押し出しながら内に回して捻る(左手は時計回り、右手は反時計回り)。後手は後ろに引きながら前手と反対方向に回して捻る。両手の捻りは、日常生活のタオルを絞る動作に似ている。こうして両手の前撑と後拽の間に争力が形成され、両手の左右の捻りも争力を形成する。両手のこの争力が他の梢と組み合わさって整体の争力を形成する。この時、身体全体の姿勢は大きな槍を握るか、軍隊で刀を持つ準備姿勢に似ており、この状態で前方を見据え、全身に渾円樁の感覚を失わず、適切に舒適に配置することが重要である。

左右の姿勢(左脚が前の場合は左姿勢、右脚が前の場合は右姿勢)を各20分ずつ站樁し、もし片側が弱く感じる場合は多く站樁する。

要点:両手の親指を伸ばすのは、手部の筋を挑とするためであり、業界ではこれを「挑筋」と呼ぶ。挑筋は力を入れすぎないようにし、微かに力を用いるだけでよい。力の度合いは他の梢節の力の度合いと同じにするべきである。挑筋は側勢站樁中に筋力を指先に到達させる最も速い訓練方法である。意念は主に前手に集中し、前手の親指を槍尖と見なし、身体が常に地を引き抜いて前に飛ぼうとするか槍を刺す準備ができているように感じるべきである。この状態で、後脚の足掌が微かに地を蹴り、前脚の足掌が微かに前斜め下に踏み、後胯を後ろに引き(=拉)、前膝を前頂すると、身体が突然前撞する動作が形成される。同時に両手が捻り争い、身体全体と組み合わせて前に槍を刺す動作を行う。この動作中に、後脚と後胯、後脚と頭、後脚と前膝、前膝と後胯、前脚と後胯、両手と後脚、両手と後胯の間に立体的な争力が形成される。身体中の力の筋は弓弦のようであり、六梢の力の作用で突然引かれる(争う)。これが槍を刺す全体の発力動作である。この動作中に前手を拳に変え、前に捻って突き(=拧鑽)、後手を拳に変えて後ろに捻り引く(=拧拽)か、前手を後ろに捻り引き(=拧拽)、後手を前に捻って突くと(=拧鑽)、両手の間に前冲と後拽の争力が形成される。これが全体発力の崩拳打法であり、即ち鑽裹践の単手の崩拳打法である。この樁は姬際可先生が槍を拳とする老樁であり、この樁の手形は渾円樁中でも使用できる。即ち、拳背(手の背)を上にして親指を向かい合わせる。

石墨『中国拳道· 神意拳: 王薌齋原伝拳法』学苑出版社より