意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

金剛大力樁功法特点及要領是什麽?(『大成拳学練300問』より)

準備勢の後、両脚を動かさず、左右に平行して肩幅と同じくらいに開く。両足の体重比は5:5で、次に両膝を曲げて下蹲し、膝の角度は約90度とし、臀は後座し、上体はやや平直にする。左右の両腕は肘から90度の角度に曲げ、両肘は身体の左右に分撑,し、やや上に持ち上げる。次に両手を拳(平拳)に握り、手の甲を腕から上に引き上げ、手首を鈍角にし、両拳、手首、前腕から上腕までそれぞれ身体の内側にねじり、螺旋内転とする。頭を上頂し、胸を内に含み、背を後にもたれ、臀は下座し、両手を拳に握り、腕をねじり、肘を外撑し、全身の争力を上下前後左右の勁に均整させる。間架を保持したままで、松緊を適度に保ち、重心を調整し、整体の松静を基準とする。両目は外物を見つめ、視線は視平線よりやや高めにする。金剛大力樁は、初めは半分くらいで、後は訓練の日数が増えるにつれ、1秒~3秒ずつゆっくりと時間を増やす。一時の功力効果を追求しすぎて、樁の時間を過度に増やし、過度に力を消耗させ、全身を硬直させてしまうと、逆に効果に不利である。

この樁は精神的にも厳重で、真切で、専一であり、正を守り斜を拒み、一つのように包含する。意念誘導は他の技撃樁とは異なる。この樁は双重樁であるため、変化を求めることには適しておらず、勁力を求めることには有利である。よってこの樁は多く功力を増やすために訓練される。この樁は技撃樁の中で功法の力度が最も強い樁式で、極めて功力を増やすのに有利であるが、この樁は本能の訓練には適しておらず、変化もできず、双重の硬直を引き起こす弊害もある。

特徴及び要領:この樁を練習する時は、昼間の食後1時間以降に訓練するべきである。当日は同時に養生樁功法も訓練し、松緊樁法の調配訓練として、松緊に偏らないようにするべきである。松緊の調整、全身各部と整体の功力の増加には顕著な効果があるが、変化には不利であり、硬直しやすいのもこの樁の特徴である。

和振威『大成拳学練300問』北京体育大学出版社より