意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

試力応掌握的基本原則(『意拳気功』より)

意拳を学習する上での鍵は試力を把握することにある。試力では以下の基本原則を把握する必要がある。 1.用意不用力 試力では「形松意緊」、つまり意を用いて力を用いないことが求められる。「形松」とは身体を放松させることである。「意緊」とは、意識が絶…

格闘Kマガジン2001年1月号

拳聖澤井健一と太気拳 登場する先生 佐藤嘉道 高木康嗣 内容 佐藤嘉道氏が語る『我が師 澤井健一と太気拳』 高木康嗣氏『我が人生の師範 澤井健一先生』 印象に残った言葉 澤井先生にできないことはなかったんじゃないかと思いますね。射撃はうまいし、ナイ…

何謂三求一勁完全訓練法(5)(『大成拳三求一勁完全訓練法』より)

四、発力の深化と発展 発力は基本的に次のような順序で発展する。すなわち、整体勁-驚炸力-陀螺勁(訳注:回転するコマのこと)である。これら三種類の勁力の本質は同じで、すべて整体勁力を核としている。後の二つの勁力は整体勁の深化に過ぎない。 1、整…

運動中的脚腿試力(『意拳気功』より)

1.脚試力 両脚を揃えて立ち、両手を自然に下ろす。右脚の前底部を前に蹴り出し、膝より高くない高さで(図64)、ゆっくりと元の位置に戻す。その後、左脚で同じ動作を行い、繰り返す。 意念誘導: まずは皮の球を蹴るように、次に木の球を蹴るように、さらには…

何謂三求一勁完全訓練法(4)(『大成拳三求一勁完全訓練法』より)

三、松緊の角度から見た大成拳の発力 松緊は大成拳の最も基本的な拳学の概念であり、真に入門する鍵である。明師の指導のもとで、真に理解し、練習し、体得することで、真の利益を得ることができる。松緊は相対的な概念で、拳学において多くの面、角度、段階…

格闘Kマガジン2001年2月号

20世紀の武人 最強の十人 登場する先生 佐藤嘉道 内容 佐藤嘉道氏に聞く澤井健一先生の強さと思想 印象に残った言葉 また、王樹金のお弟子さんが横浜の暴力団ともめた時、(澤井)先生が一人で話をつけにいった。その時、相手が先生にかみついてきたので、腕…

何謂三求一勁完全訓練法(3)(『大成拳三求一勁完全訓練法』より)

二、発力は生理が改造された後の産物である 王薌齋先生はしばしば「生理を改造し、良能を発揮する」という言葉を繰り返し語った。この二つの言葉は因果関係にあり、深い意味が込められており、考察する価値がある。訓練を通じて生理を改造することでのみ、良…

固定姿勢中的身、手試力(1)(『意拳気功』より)

1.扶按式試力 技撃扶按式樁の要求に従って立った後、両膝の関節が曲に似て直に似た状態から身体を起こした後、ゆっくりと下座し、元の樁功の位置に下座したら再びゆっくりと起こす。これを繰り返す。 両手は身体が上がるにつれて前に推し、体が下座するにつ…

何謂三求一勁完全訓練法(2)(『大成拳三求一勁完全訓練法』より)

多くの人が現在、発力について大いに語っている。中には数ヶ月で発力を訓練できると主張する人もいて、様々な発力の訓練技術や方法が「登場」している。正直に言って、これらが発する力は「発力」と言えなくもない(挙手投足、サッカー、バスケットボールの…

技撃樁基本姿勢和要領(『意拳気功』より)

技撃樁の基本姿勢は数十種類もあり、現在は一般的に使用される主要な基本形を紹介する。 1.扶按式 両足を「丁」字型の八字歩で自然に立つ、脚の間隔はおよそ一足の長さにし、両膝は微かに曲げ、後腿の臀部は微かに下に座り、左右の臀部は平行で、前後にずれ…

唐承根先生の著書『技撃型摩擦歩』

この歩法は人によって異なり、異なる練法があるが、全体的な原則は大体同じである。ここで私が練習している方法を以下に述べる。 技撃型摩擦歩も二段階に分かれる。 最初の走法は基本型と同じで、上体の両手を伸ばして扶按式を作り、まるで正面に大男が力強…

撑托樁(『大成拳函授教程』より)

撑托樁は浮雲樁とも呼ばれる。恩師の選傑先生は晩年にこれを披露されたが、練法と内在勁の変換については語られなかった。恩師は「この樁は非常に労力を要し、早期に学習者が困難に直面し諦めてしまうことを恐れたため、この樁を伝えなかった」と話された。…

唐承根先生の著書『步法試力』

歩法は本来とても単純なものだが、一部の人々はそれを複雑にする傾向がある。大成拳の歩法にもおそらく十数種類があり、さらに「非法之歩」という名前までもが立派な「歩法」とされている。 作拳の時に最初に考えるのは「相手を打つ」ことだ。届かない場合は…

説説站樁(『跟随王薌齋学拳的歳月』より)

『拳道中枢』には「拳の真髄を知りたいなら、まず站樁から始めなくてはならない』とある。 大成拳は、站樁という練習過程を精神誘導と対応する意念活動と組み合わせて、体質を改善し、拳術の功力を増やし、精神的な気質を変える目的を達成する。 王薌齋先生…

形、意、力、気、神的相互協調(『站樁』より)

站樁は人体の生理機能を向上させる運動の一つであり、その基本要素には形(姿勢の角度)、意(意念活動)、力(力量)、気(呼吸)、神(精神状態)の五つがある。練功時には、これらの要素が相互に調和することが求められる。この調和は、練功時の運動量を…

「整体運動」和「点緊身松」的意義何在?(『大成拳学真諦』より)

大成拳は、任意の単一または局部的な動作は大きな効果を生み出さないと考えている。時にはそれが敵に利用される機会を与えることもある。例えば、相手が拳で私の顔を打つ場合、正しい動作は歩法を使って全身を整体として移動させ、同時に頭部を相手の拳の鋭…

論意念的真実与発力(『意拳伝習録』より)

夜に師のところへ新年の挨拶に行き、ついでに意拳について話した。 私は尋ねた。「師は私が試力を行う際に意念が真ではないと言いましたが、どうすれば意念を真にすることができますか?」 師は次のように答えられた。「意念を真にするには、真の体験が必要…

唐承根先生の著書『技撃樁』

大成拳の技撃樁は十数種あり、いくつかの補助樁を加えると、さらに多くなる。しかし、各人の精力は限られており、さらに体型や功夫の基礎が異なるため、自分に合った樁型も異なる。先輩たちが精心に苦練した樁式には三つあり、一つは撑托、二つ目は矛盾、三…

意拳訓練中的松緊転換(『拳拳服膺』より)

この日、彭老師は学生たちに試力を教えていた。小王は老師に尋ねた。「意拳の中に、站樁、試力、発力、推手、実践のすべてに通じている要素はありますか?」 「良い質問だ。松緊の転換こそが、あなたが尋ねた、站樁、試力、発力、推手、実戦の中に通じている…

王永祥先生の著書『体内矛盾与体外矛盾的訓練』

意拳が意拳と名付けられた理由は、精神意感(意念)の誘導による整体の修養と、矛盾意識訓練によって人に整体爆発力を持たせる一種の動力であると私は考えている。その意念活動は、意拳の始終を貫いている。 「精神意感」とは、各人の頭脳に意念活動があり、…

抱球樁(矛盾樁)(『大成拳函授教程』より)

動作要領 左脚を前にして例にする。体を自然に立ち、かかとを近づけ、足先を約45度から60度に開く。左脚を足先の方向に伸ばし、間隔は約1.5足の長さとする。両脚で半丁半八の形を作り、いわゆる「丁八歩」とする。体は下に座り、重心を後脚に落とす。練習が…

透視整体力(『大成拳新視野』より)

一、樁法与整体力之間的関係 運動する有機体が整体力を生み出す根本的な原因は、樁架の各部位が互いに呼応して争力を生じさせることにある。樁架の二点が相反する方向の争力を作り、その二つの力の合計がゼロに等しく、運動時に外界から加わる反作用力を均等…