意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

論意念的真実与発力(『意拳伝習録』より)

夜に師のところへ新年の挨拶に行き、ついでに意拳について話した。

私は尋ねた。「師は私が試力を行う際に意念が真ではないと言いましたが、どうすれば意念を真にすることができますか?」

師は次のように答えられた。「意念を真にするには、真の体験が必要であり、空想だけでは難しい。まずは器械(例えば木の杆など)を借りて、実際の感触を得た後、その感触を假借して意念を用いる。意念を外界の阻力を感じることに集中させる。そして、一定の時間が経過した後、再び器械で実感を確かめる必要がある。さもなければ、意念は真ではなくなる。コピー機が物をコピーするように、何度かコピーすれば、原本からかけ離れるため、元のものに戻す必要がある。発力の練習も同じで、時々同志と共に発力の練習をして、実際の発力時の状況を体験する必要がある」

師は試しに私に発力をさせた。私は先に体を上にしてから、その後で手で発力した。身と手が一緒になって同時に発力していなかった。師は、発力時に体と手が一体となり、相手との接触点から力を発する必要があると言った。身が先に前に出て、その後で手が発力するのではない。師は私に両手で手を掴ませ、発力の師範を行った。私は心で理解したが、すぐには実行できなかった。師匠は、まず直線発力を練習し、その後で多面螺旋発力を練習するように言った。多面螺旋発力は外形の弧を描くのではなく、自身の重心の螺旋である。私が先ほど発力した際、意念を自身の求整に置いていたが、意念を外に出すべきだと言った。まるで手に持ったダーツを投げるようで、そうすれば力を発して相手に作用させることができる。

師は、平時に空いた時間があれば、両手で互いに争う練習を多く行い、全身の整体力で出来るようにし、その真の感覚を感じ取ることを勧めた。また、自分の体を叩いたり、突いたりして、自身の打撃耐性を鍛えることもできると言われた。

範舜平『意拳伝習録』より