意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

抱球樁(矛盾樁)(『大成拳函授教程』より)

動作要領

左脚を前にして例にする。体を自然に立ち、かかとを近づけ、足先を約45度から60度に開く。左脚を足先の方向に伸ばし、間隔は約1.5足の長さとする。両脚で半丁半八の形を作り、いわゆる「丁八歩」とする。体は下に座り、重心を後脚に落とす。練習が進むにつれて、両脚の力の配分は前3後7、前2後8、前1後9にしても良い。左脚のつま先で地面を掴み、かかとを虚にして起こし、膝には上提の意がある。右大腿は内側に巻き込み(=里裹)、前膝と後胯は自然な挣扯の力量を形成する。両腕を環を抱え、指を広げ、掌を内側に向けて球を抱える形にする。前の手の高さは眉と口の間に、後ろの手は胸の高さに、肘はやや下向きに添える。前の手は後ろの手より高く、鼻先と前の手首、足先が一直線上になる。目は前の手首の関節から含蓄しながら望むようにする。体の勁力は後ろにもたれ(=靠)、頭直項竪で、頭部の毛髪には細い線が上提している意がある。

両手で小さな球を握るような感覚を持ち、梢節にわずかな力を加え、関節の抻拉感を微細に感じます。球を破裂させず、飛ばさないように注意する。

注意事項

一、全身がばねのようで、後脚は曲げる角度にこだわらず、走り出す前の感覚を保ちながら、関節に力を蓄える。まるで放つようで放たない勁を探るように、しかし実際には勁を発揮してはならない。

二、前の手を盾、後ろの手を矛とするのは大成拳の一つの勁だが、前の手を矛、後ろの手を盾にしてもよい。この点に固執してはならない。

三、膝は前頂し、まるで槍の穂先が膝に本当に突き当たっているかのようで、突き当たれば膝が破壊され、突き当たらなければ落ちてしまうような感じを持つ。上提の力を持ち、樁の立ち方を説明する際には、必ず意を力に変え、練習が進むにつれて頭の上の重さが増し、膝に圧力がかかり、尻は大きなばねの上に座っているような感覚がある。功夫を表現するためには、坐上力が重要である。

四、当時私が拳を練習していた時、選傑先生はまず私に撑托樁を立たせ、体の筋が引き伸ばされ(=拉開扯)勁が加わった後、中歩矛盾樁を立たせて、腕に上に力を加える感覚を体験させた後、身体の中の動きから相手に発力させることを感じさせた。勁は一つずつ順番に求め、実際の搭手の過程で力を発揮する。しかし、動蕩の過程で腿から力を発揮できる人はまだ見たことがない。これは単なる曲折の角度や地面を蹴って全身が協調する問題ではない。矛盾樁は相手と搭手した際に、勁を与えた瞬間の体の勁力の変換問題をうまく解決できる。もちろん、長年の教育経験から言えば、撑托樁でも矛盾樁でもいくつかの手法は有効であるが、重要なのは樁功の深さである。体にもたらされる具体的な生理的変化は、非常に重要な問題である。

五、樁を立つ際、体の力は後ろにかかり(=後靠)、体を悠々と持ち上げるようにし、自身の全体重を引っ張る(=提)感覚を持つ。搭手の際、この提勁は恐ろしく、相手に全体重がかかる。これは王薌齋老先生が言った「提を練り、頓を練らない。道を練り、放を練らない」ということである。提ができれば落ちる力は強く、道ができれば放つ力が強くなる。逆に頓を練ると提の力は得られず、放を練ると道の力は蓄えられない。

六、矛盾樁を立った後、力の運用を考慮し、相手に接触するものに常に注意を払いながら行う。矛盾樁の水準は中間で動くものから始め、抱えて外に広げる感覚がある。これは立っている時に細心の注意を払って体験するべきである。

七、一部の先輩は、直接矛盾樁を立つことは小学生が直接大学に行くようなものだと言います。私の経験では、樁を立っていない時でも樁の勁の感覚がある場合にのみ矛盾樁を立つべきである。

王紅宇編著『大成拳函授教程』より