意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

形、意、力、気、神的相互協調(『站樁』より)

站樁は人体の生理機能を向上させる運動の一つであり、その基本要素には形(姿勢の角度)、意(意念活動)、力(力量)、気(呼吸)、神(精神状態)の五つがある。練功時には、これらの要素が相互に調和することが求められる。この調和は、練功時の運動量を調節し、練功の質を向上させる上で重要である。以下に、各要素間の相互関係について簡潔に述べる。

1.有形無意為空形

練功時に、関節を曲げる角度は一定を保持し、工作筋を収縮運動させるが、意念活動には参加しない。これは「空架子」と呼ばれる形であり、有形無意の運動量は小さく、身体が健康な人にとっての鍛練効果は特筆するほどではない。

2.有意無形不長力

練功時に意念活動にのみ注目し、関節を曲げる角度が小さい。このような練習では力量が増加しない。有意無形の運動量は小さく、鍛練効果も十分ではない。そのため、体力条件が許す限り、関節を曲げる角度を増やすことができる。

3.有意無力為假意

筋肉の松緊活動には一定の力量が必要である。練功時の意念活動に適切な力量を加えない場合、それは無効な意念活動である。有意無力の運動量はほぼ無意に近く、その大きさは形に依存する。練功姿勢の関節角度が小さい場合、鍛練効果は大きくない。

4.有力無意不霊巧

力が強く体が丈夫な人もいるが、練功時の意念活動を理解できず、松緊活動を行うことができない場合がある。その結果、意念活動の役割が弱まり、運動の質が低下する。

5.有力無気是笨力

松緊活動中には、筋肉の収縮運動により体内の酸素消費量が増える。しかし、人体には酸素の貯蔵がないため、随時吸入する必要がある。力があるが練功時に適切な呼吸運動を行わない人は、酸欠や息苦しさを感じることがある。したがって、呼吸運動も運動の質に影響を与える。

6.有気無力不実用

呼吸運動を適切に行うことができる人もいるが、意念活動時の筋肉の収縮に力が欠けている場合がある。この現象は、推手や技撃練習にも影響を及ぼす。有気無力の意念活動の効果も同様に良くない。

7.有意無神不高级

練功者が意念活動をうまく行い、有意、有力、有気を実現していても、それだけでは完璧とは言えない。站樁練功には、舒展で雄大な精神気魄が必要であり、いわゆる「神」が求められる。神は形、意、力、気を貫通し、站樁練功をより高い段階に導く。

8.神意足者形骸似

站樁練功が高度な段階に達すると、形、意、力、気がすべて備わるだけでなく、精神状態も通常とは全く異なり、一触即爆発で、炸力が断続しない精神状態を保つことが求められる。

于永年『站樁』河北科学技術出版社より