意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

フルコンタクトKARATE2005年4月号

西田幸夫師範 登場する先生 西田幸夫 内容 特集インタビュー 西田幸夫師範の稽古 印象に残った言葉 ある程度の年齢になったら今度は体の内側の気血的なものを回し、循環させていくことによって筋骨以外のものに気血を促していく。こうすることによって、重心…

力的運用(4)(『意拳大師王斌魁講拳語録』より)

61、双推手では、相手が両手で肩や腕を掴んできた場合、直接押し進むことはできないが、左手の手刀で相手の右手を切る(挑挂も可能)ことができる。右肘の中節で内側に螺旋し、拳を相手の顔に打つ。螺旋の中で右腕を上げる(=上鑽)なければ十分な力は得られ…

フルコンタクトKARATE2004年9月号

盧山初雄館長インタビュー 登場する先生 盧山初雄 内容 カレンバッチとの組手 澤井健一老師との出会い 体の中に築く財産 中村日出夫師範との出会い 「技が無い」 印象に残った言葉 中途半端な努力で、二〜三年やって手がちょっと暖かくなったくらいで、「だ…

力的運用(3)(『意拳大師王斌魁講拳語録』より)

41、推手の際は、両手は互いに根として用い、左手を出すときは右手が随い、右手を出すときは左手が随う。両手を同時に用いることも、一方が主で他方が従うこともできる。 42、手の速さは身体の速さに及ばず、身体で人を打ち、手で表現する。 43、双推手の数…

フルコンタクトKARATE2003年6月号

孤高の太気拳士 島田道男の太気拳 登場する先生 島田道男 内容 太気拳簡介 島田先生インタビュー 印象に残った言葉 (指導法について)本当に澤井先生であったり自分であったり王向齋先生であったり……どう伝えるかっていうか。これがホントにもう、澤井先生…

力的運用(2)(『意拳大師王斌魁講拳語録』より)

21、推手の際には、支点を通じて力点を探り、力点を通じて重心を探る。 22、相手と搭手する際には必ず側身であり、正面からの接触を避ける。自己の中心を隠し、相手に自己の中心を探させないようにし、その代わりに相手の中心を探る。 23、単掌(拳)で人を…

フルコンタクトKARATE2001年6月号

立禅が造る、闘うための武術体 登場する先生 佐藤聖二 内容 佐藤先生インタビュー 技術編 印象に残った言葉 殴る時も関節が緩いとそこから力が逃げてやはり大きな威力は発生しません。だから、(関節が)止まった禅が必要なのです。基礎である立禅で関節を固…

力的運用(1)(『意拳大師王斌魁講拳語録』より)

1、発力する際には精神力に特に注意し、力は発する直前と発する瞬間の間で躊躇しない。 2、交手する際には自分の中心を守り、相手の中心を探る。 3、交手する際には、相手が閃けば必ず攻め、退けば必ず進む。 4、相手が進撃してきた時はまず耐える力が必要で…

林肇侖談拳録

(一) 1.実戦間架:前手は鼻と同じ高さにし、指先は相手の鼻に向ける。後手は自分の口の前に置き、相手の口に向ける。前膝は前方に突っぱり(=頂)、後胯の付け根は安定させる(=腋)。 2.拳法の真伝は「低を練り、高を用いる(大を練り、小を用いる)」で…

『林肇侖談拳録』(8)

一.大功力樁(例えば伏虎樁)を立つ際は、正確な姿勢が必要であり、その後でその内涵を理解することができる。 二.降龍樁、伏虎樁は意拳の基本樁であり、養生と技撃に効果があり、人の陰陽二気を培養し、人を健康で平衡にする。 三.意拳の養生は単に体を強く…

フルコンタクトKARATE1999年7月号

一撃必倒! 太氣拳 PART2 登場する先生 久保勇人 内容 技術編 久保先生インタビュー 印象に残った言葉 (カレンバッハ先生の道場で立ち会ってみて)弟子たちも強いですが、彼(カレンバッハ先生)は特別でした。あの闘争心というか覚めた氣というか、獲物を…

『林肇侖談拳録』(7)

一.林老師は次のように考えている。意拳を学ぶには、まず意拳理論の科学性を十分に理解し認識しなくてはならない。三日間は魚を捕り、二日間は網を干すようでは(訳注:三日坊主のこと)、意拳という「スイカ」を失い、他の「ゴマ」を拾いに行って、無価値な…

『林肇侖談拳録』(6)

一.練功は「資本」を蓄えることが必要であり、「資本」が足りなければ、健身や技撃の目標には達成できない。「資本」は、站樁や試力などの手段によって得られ、いわゆる「資本」とは内功である。 二.練功は「気」を養い、「気」を充填する過程であり、「気」…

フルコンタクトKARATE1999年6月号

一撃必倒! 太氣拳 登場する先生 久保勇人 内容 技術編 久保先生インタビュー 印象に残った言葉 (澤井先生と初めて会った時の話)その後、公園に連れていかれて、まず「押してきなさい」と言われて、手で触れ合って押したらびくともしませんでした。「力が…

『林肇侖談拳録』(5)

一.意拳において、最も重要で基本的な樁法は混元樁と伏虎樁である。これら二つの樁法で多くの功夫を積むことで、成果を得ることができる。 二.最も重要な試力は扶按球試力と烏龍巻臂試力であり、技撃応用の中で最も自然で広く使われる。 三.站樁と試力は、動…

『林肇侖談拳録』(4)

一.站樁時、自分を水中の一匹の魚と想像することができる。食物の心配をせず、外界からの干渉がなく、湖水の抱擁の中で自由に泳ぎ、水の柔らかさと甘さを楽しむ。樁功の養生は快適さを探し、愉快な過程を見つけることである。 二.樁功の間架は確かに重要であ…

『林肇侖談拳録』(3)

意拳は丹田と周天功の訓練を重視しないと考える人がいるが、これは考えが不足している。このような観念は不完全であり、林先生は私たちに次のように教えてくれた。 一.丹田と周天功を練ることは、正しい思想の指導の下で、養生作用やその他の効果をもたらす…

フルコンタクトKARATE1995年10月号

気を解明する パート2 登場する先生 孫立 盧山初雄 内容 これが意拳の基本だ! 対談 "気"を用いてどう戦うか 気は本当に存在するか? 印象に残った言葉 意拳をやると体の根本が強くなるんですね。人間の元来持っている生命力と言いますか…。筋肉を鍛えるとか…

『林肇侖談拳録』(2)

1.技撃樁を立つときは時、前手、前膝、眼は一直線上になる。 2.摩擦歩は緩やかに練習した後、大動、快動、左動、右動に進み、速度を上げて練習する。姚宗勲先生は摩擦歩を練習する際、一度の往復に一時間かけた。 3.初めて試力を練習する際、活動試力を含め…

フルコンタクトKARATE1995年2月号

武道空手の求道 登場する先生 盧山初雄 内容 飽くなき探求 極真の哲人・盧山初雄伝 武道空手道の基本と技術 盧山初雄・鍛錬の思想 鉄拳はいかにして練られるか 印象に残った言葉 盧山君、キックであろうが空手であろうが闘いには変わりはないだろう。相手が…

『林肇侖談拳録』(1)

1.実戦間架:前手は鼻と同じ高さにし、指先は相手の鼻に向ける。後手は自分の口の前に置き、相手の口に向ける。前膝は前方に突っぱり(=頂)、後胯の付け根は安定させる(=腋)。 2.拳法の真伝は「低を練り、高を用いる(大を練り、小を用いる)」であるが、…