意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

フルコンタクトKARATE1999年7月号

一撃必倒! 太氣拳 PART2

  • 登場する先生
    • 久保勇人
  • 内容
    • 技術編
    • 久保先生インタビュー

印象に残った言葉

(カレンバッハ先生の道場で立ち会ってみて)弟子たちも強いですが、彼(カレンバッハ先生)は特別でした。あの闘争心というか覚めた氣というか、獲物をグーっと睨んで、バーンと技を出して……。もう凄かったですね。これは並大抵では勝てないと思いました(久保勇人)

帰国後澤井先生にビデオを見せたとき、私たちとカレンバッハさんが戦っているシーンを見て、カレンバッハさんの構えている手が下がっているので先生が怒ったんです。「私はあんな教え方をしていない」と(久保勇人)

ただ、もう一点言われたのは、「君たち強いのを3人連続して相手したということはバッハも大したものだ。技が枯れているんだ、彼は」と。(久保勇人)

(カレンバッハ先生について)練習を見ていても立禅と這とゆっくりした揺ですよ。それがぎこちないんですよ。はっきり言って下手ですよ。でも、下手でも長年やると力がつくんです。自分の器を作っているんです。だから何も怖くないような。外見上は大したことないんですが、内にもっているものは凄いですね。やはり繰り返しやっているから(久保勇人)

(澤井先生との袋竹刀での稽古について)パッと構えたんです。「面打つぞ。受けて見ろ」と。で、打たれてから自分の手が動くんですよ。「あれっ、まさかな」と思ってて、そんな「アホなことはない」と。また、向こうはだらーっとしているんですよ。また、パーン、パーンと10回やって10回とも打たれました(久保勇人)

それから先生に正拳突きの稽古もお願いしたこともあるんですけれども、まあ気分がいいと「打ってこい」と。打った感じが本当ヒョッと触ってるだけなんですね。例えばガチンと受けられたとかそういうんじゃないんです。差しにしても払手にしても、まるで雲に向かって拳を突き刺しているような感じです(久保勇人)