意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

フルコンタクトKARATE2001年6月号

立禅が造る、闘うための武術体

  • 登場する先生
  • 内容
    • 佐藤先生インタビュー
    • 技術編

印象に残った言葉

殴る時も関節が緩いとそこから力が逃げてやはり大きな威力は発生しません。だから、(関節が)止まった禅が必要なのです。基礎である立禅で関節を固定してグラグラしない強固な関節を造るということは非常に重要なわけです(佐藤聖二)

ご存じだとは思いますが立禅では「ボールを抱える」といった感覚を求めます。先ほど「矛盾(対立)」という言葉を挙げましたが、主動的な動きがあれば必ず受動的な動きが発生します。柱等を10の力で押せば、10の受動的な力が同時に自分の身体に返ってきます。この力の伝達は非常に速く、極端にいえば光よりも速いといえます。この主動的な動きに対する、受動的な動きを認識するために立禅では感覚が必要になってくるのです(佐藤聖二)

この受動的な感覚を具体化してくると、主動的な感覚は調和し統一されてきます。受動的な感覚の変化を速くすれば、実際の動きも速くなってきます(佐藤聖二)

また立禅の練習目的の一つは触れられた時には瞬時に触れられた方向に反応するするように神経を鍛えるという意味もあります。前だけでなく、横や後ろにも常に反応できるるように全方位を意識します(佐藤聖二)

ここまで練習した原則を守って自由に動いて練習するのが探手である。しかしいわゆる格闘技のシャドーとは異なり、動きは練習する環境によって変化する。相手の動きを想定して行うシャドーとは異なり、四方八方、全方位に気を配り、目に入った建物や木を瞬時に破壊するような気持ちで攻撃を出していく。