意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

フルコンタクトKARATE2005年4月号

西田幸夫師範

  • 登場する先生
    • 西田幸夫
  • 内容
    • 特集インタビュー
    • 西田幸夫師範の稽古

印象に残った言葉

ある程度の年齢になったら今度は体の内側の気血的なものを回し、循環させていくことによって筋骨以外のものに気血を促していく。こうすることによって、重心、軸等を段々意識出来るようになってくると思います(西田幸夫)

若木先生の言葉の中で、「力は想念の彼方にある」という言葉があります。これ以上は出来ない、ここまでが限界だと線を引いてしまうのは自分です。でもそういう思いよりもはるか彼方に自分の持っている力の限界がある、というふうに私は捉えています(西田幸夫)

私も手先にまではそういうエネルギーというか「気」の意識がある程度いくようになりました。じゃあその意識を強くするためにはどうすればいいかというと武器が役立つのです。例えば棒を使った時に棒の先まで意識を持っていくようにすると手先までいっていた気がさらに延長します。逆に言うと棒を捨てた時に棒の先まで行っていた気のレベル、意識が手先にまで強く行き渡っているのが分かります。棒と棒を合わせるような組杖と組棒で人と接した時に今度はその棒を通して相手の棒に自分の意識、気を伝えて行く。今度はそれを通して相手の体、相手の意識にまで届くように伸ばしていく。これが意識の拡大です。そういう意味で武器を扱います(西田幸夫)

本当の武道の稽古は先に始めた人が一生懸命続けている限り、追い越せないものだと思っています。だから続ける以外ないのです(西田幸夫)

山から馬が畑に来て、せっかく育てた人参を食べてしまっても、中国人はその馬を追い払わない。『腹がいっぱいになればまた山に帰るさ』と思っているからだ。中国人はそれ位気の長い民族だ。その気の長い人達でさえも、意拳の修行はやめてしまうんだ(澤井健一