意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

フルコンタクトKARATE1995年10月号

気を解明する パート2

  • 登場する先生
  • 内容
    • これが意拳の基本だ!
    • 対談 "気"を用いてどう戦うか
    • 気は本当に存在するか?

印象に残った言葉

意拳をやると体の根本が強くなるんですね。人間の元来持っている生命力と言いますか…。筋肉を鍛えるとか、筋を鍛えるとかそういう断片的な問題ではなくて、根本を司る細胞自体を活性化する運動につながってしまう(盧山初雄

私は孫立先生と出会って一番感じたことは、やっぱりこの站樁においての精神的なリラックスですね。これが非常にナチュラルな、自然の包囲でやらなければならない。そこで作為的に不自然な力を加えることは、私のように頭がボーっとなって力が入らない、気力がわかない、常に胃に重たいものが入って、食欲が減退してみたり、そういう結果を招きますよね(盧山初雄

私は孫先生と出会ってから一年に満たないんですけど、站樁を行うことによって今、ロウキュウ(労宮)が低温火傷するくらいに常に熱さを感じるんですよ(盧山初雄

私から言わせてもらえば、站樁を行うには、やっぱり、無理をしない、力を入れない、姿勢を正しく、リラックスるすることですね。それといちばん大切なことは、正しいイメージですよ。これがなければ、いたずらに漠然と長時間たっても、絶対に功は期待できないですよ(盧山初雄

そのままリラックスして自然に呼吸すればいいです。腹式呼吸は悪くはないけどイメージがおなかにだけきてしまう。そうじゃなくて、あくまでイメージ中心で意拳…站樁をやっていけば呼吸は自ずとついてきます。だから導引という、要するに気を導くというようなことは意拳では一切、やらない(孫立)

心を正しく発動することによって、筋も筋肉もですね、心のままに発動すると。だから威力というのは『心の威力』に他ならない、と。心というのは気であるのか、意であるのか、は、さておき、結果的に心というの体の全てを司るということです(盧山初雄

王先生の教えは「自然、自然」です。例えば動物を見てください。虎やライオンは練習しないでしょう。生まれつき強い。人間も自然のもの。実は生まれつき、特別の能力を全部の人達が持っているものなんです。だから、站樁で人間の自然の能力を探すわけです(孫立)

今の本力を中心の稽古が一番いいと考えるなら、王先生は全然、強くないように見えます。背は小さいし、腕も細くて、腕を差し出すと牛の肉のように皮がダラーッと垂れ下がるほどで筋肉隆々という人ではなかった(孫立)