意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

力的運用(4)(『意拳大師王斌魁講拳語録』より)

61、双推手では、相手が両手で肩や腕を掴んできた場合、直接押し進むことはできないが、左手の手刀で相手の右手を切る(挑挂も可能)ことができる。右肘の中節で内側に螺旋し、拳を相手の顔に打つ。螺旋の中で右腕を上げる(=上鑽)なければ十分な力は得られない。また、片手で発力したり、両手で発力(合力を発する)することもでき、霊活に変化する。

62、単推手や双推手を行う(試力含む)際の意念:提、拉、撑、抱。

63、両手で搭手した後、相手が手や腕で我の腕を圧迫してきた場合、手首は球を抱くように上向きに螺旋し、受動的な状態から主動的な状態に変える。

64、右脚が前にある時に、相手が左拳で打ってくる場合、右脚は一歩引いて右拳で打つ。相手が右拳で打ってくる場合、左に身を屈めて右拳で打ち、肘肋も同時に打つ。

65、推手では、鑽、裹、拧横を要する。

66、左右の刀を使う際は、刀が古くなりすぎるのも、及ばないのも良くない。適度が良い。

67、遠くを断ち切り(=截)、近くを斬る(散手)。推手の際は靠打、肩打、肘打が可能である。

68、遮ることも防ぐこともできない。すなわち一撃である。

69、頭打は槍に似る。頭で五方に打つ。

70、千変万化は「十」と「円」から離れない。形意拳の名師は言った。「起手の横拳の勢は難しいが、四平に展開する前後の梢(竪、直、横、斜)がある」。

71、手を出すときは一撃ではなく、左右の手を交代して攻撃する。また、手、足、膝などを同時に用いる。

72、蜻蜓点水の打法。跳び上がって(=跃起)打つ。

73、単推手や双推手で力の大きい相手に遭遇した場合は、空、化、卸、走の打法を使い、硬くつっぱらない(=硬頂)。

74、双推手の際は「内抱外発」を利用し、搭手すれば人に放つ。

75、作用力と反作用力を利用して相手を撃つ。

76、蛇行:頭を撃つと尾が応じ、尾を打つと頭が応じ、中間を打つと両端が同時に応じる。

77、推手では腰の中節に含蓄を持たせることに注意する。両肩は争って開き、歩は常に変化し、中心を交換する。自分が力を得ることを主とし、牛が角を突合せるようにはしない。両手は左右、前後に分け、曲折と含蓄を要する。相手が直力で攻撃してくれば、上下で対応し、できなければ左右の横力で対応する。それもできなければ、上下左右の力を交互に使う。

78、単推手で力の強い相手に遭遇した場合の三つの方法。
(1) 後手で前手を一撃する。
(2) 腿を軸にして自分の中心を避ける。
(3) 外螺旋。

79、単推手や単腕での発力は、順に出し、歩を前にして突き進む。単操手を多く練る。動きの中で単拍、双拍、双刀拍を練習する。

80、拳を練習する際には闘争心が必要で、決闘の精神、獅子や老虎の精神を要する。