意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

論重心与松緊(『神州意拳』より)

意拳の重心は三七の転換であり、前三後七、前七後三、相互に転換し、倒錯して互いに用いる。これは非常に深奥で精妙な課題であり、樁桩功、試力、発力および実戦が成就できるかどうかに関わる鍵である。 技撃樁の三七重心は実際には最終的な結果であり、決し…

杆子功(『意拳述要』より)

意拳の杆子功の基本姿勢は、現代の軍事科目の中の拼刺に近い。杆子の持ち方は左手を前、右手を後にする。下肢の歩法は、左脚を前、右脚を後にした伏虎樁の形態である。重心は後腿に偏り、いわゆる前四後六である。注意すべきは、両手で杆子を握る時、半握の…

浅談大成拳之点緊身松(『走進王薌齋』より)

大成拳と一般体育運動の違いは、一般体育運動が主に筋肉を鍛えるのに対し、大成拳が主に練るのは筋骨だということである。練骨とは練気である。筋骨の訓練が高い境地に達すると、人体は点緊身上松ができるようになる。技撃の際、二つの力が接触するとき、一…

意拳摩擦歩的基本要求(『意拳功法』より)

意拳の摩擦歩の訓練時にも同様に精神の仮借、意念誘導の引導作用を突出させなければならず、精神は高度に集中し、周身を放松させ、呼吸自然でなければならない。試力時の自然、柔和、松緩、細やかな摸勁の原則を把握し続け、周身の整体姿勢の各原則的な要求…

試論大成拳之虚、実説(『走進王薌齋』より)

虚実は大成拳を学ぶ過程で非常に重要な部分であり、鍛錬中に必ず直面し、解決しなければならない問題である。虚実をうまく解決できなければ、大成拳の練習が誤った方向に進むことにもなりかねない。 先輩たちはよく「己の身から離れれば、何も求めることはで…

站樁訓練的程序与原則(『大成拳実戦速成』より)

站樁訓練は、初級定型段階と強化提高段階に分けられる。 初級定型は放松しながら合理的な間架構造を維持する。これは初心者が行うべき必須の練習段階である。ある程度の体感が得られた後、練習の強度や難易度を増やすことが求められる。例えば、身体を低くし…

意拳試力練習応注意的幾個問題(『意拳功法』より)

(一)試力摸勁練習応先以一種試力為主 試力摸勁練習をする際は、まず一つの試力を主にして、熟練した後に他の試力を練習する。 意拳の試力訓練には、平推、分挂、開合など様々な形があるが、その主な目的はすべて渾円力を養うためである。従って、試力の初級…

訣要浅講(『形意大成拳』より)

一、控制 制御(=控制)には三つの段階がある。自己制御、他人に制御されない、他人を制御する、である。 拳術は基本的に人を制する方法と人に制されない方法を研究するものであり、人を制するための前提条件は自己制御を持つことである。自己制御とは、自分…

「矛盾老人」王薌齋:談站樁気功的基本原則(『王薌齋的大成拳』より)

王薌齋先生は、我が国の著名な武術家、気功家であり、弟子も多く、桃李満天下(訳注:優れた人材が各地に広がっている)と称される。 彼の気功理論は、1961年11月に河北省保定市で開催された養生学協作会議で早くも確認された。歳月が経つにつれて、站樁功法…

空勁(『意拳詮釈』より)

空勁は接触せずに相手に力を加えることを指し、現代の子供たちの遠隔操縦できる玩具のように、遠隔で相手に力を加え、その動きを操る技術を意味する。 空勁は中国の拳術の中で以前は伝説だけだったが、1947年の秋に実際に現れた。それは私の師兄、尤彭熙が太…

関節力調整的要訣及其原理(『意拳詮釈』より)

人体の運動は通常、大脳皮質の支配下にあり、神経系統を通じて肌肉の収縮が骨格に作用する結果である。つまり、骨格をてことし、関節を軸とし、肌肉の収縮を動力として、人体は様々な活動を行う。人体のあらゆる運動技術は、全身の関節部位の筋腱と靭帯の松…

月刊秘伝2004年3月号

太気拳の組手とは何か⁉︎ 登場する先生 天野敏 島田道男 内容 太氣拳至誠拳法太氣会・太気至誠拳法気功会合同組手会リポート 印象に残った言葉 移動する時に重心を移動させれば、中心を奪えるわけだから。必ず身体の中心を移動させて動くこと。みんな最初から…

意拳不是意念拳(『王薌齋拳学』より)

薌拳の功法の核心は站樁であるが、站樁は空架を組むことではなく、重要なのは内容であり形式ではない。站樁は、精神假借によって、意念誘導し、無力の中に有力を求め、不動の中に微動を求め、静中に動を求める訓練方法である。意がなければ、すべての樁と功…

螺旋力入門(『王薌齋拳学』より)

薌拳の核心発力は整体螺旋力であり、螺旋力の生成は三角力の突然の方向変化による円運動から来ており、円運動は非常に迅速な勁の力量であり、その勢は岩石に穿つドリルや回転する車輪のようである。一般的に人々の発力は直出直入の局部的な力であり、織機の…

推手要訣(『形意大成拳』より)

推手の要訣は吞吐、浮沈、松緊、開合である。 吞吐:手(掌中)に吞吐があり、腕に吞吐があり、身形に吞吐がある。吞吐とは変化である。勁に吞吐があり、吞は勁を化すことであり、吐は勁を発することである。吞勁は、敵の勁を吞み、無形に消化する、円転の意…

力之運用(『形意大成拳』より)

一、平衡与单双重 一般的に、歩幅が大きいほど、重心は自然に低くなり、明らかに歩幅が小さい場合より安定する。また、人が移動しているときは、立ち止まっているときほど安定しない。動かないときは大きな歩幅でいいが、相手と対峙するときは立ち止まること…

如何理解鬆、緊、僵、懈的意義(『王薌齋拳学』より)

薌拳では、松緊は人体運動を構成する基本的な矛盾だと考えている。力量、速度、霊活、協調、耐力などの運動能力はすべて、人体の肌肉の松と緊に制約されている。筆者は長年にわたり薌拳を苦練してきたが、松、緊、僵などの用語の意味を理解できなかったため…

技撃樁意念設置(『意拳功法より』)

健身樁の練習中に、求められるのは軽松の良性意念であり、主な目的は身心の放松を誘導することである。しかし、技撃樁の訓練では、凝重渾厚で、即催の精神気概を求めるため、意念上の要求は健身樁よりもずっと激しい。精神は高度に集中し、全体が収斂し、周…

意拳基礎功法教学的基本原則(『意拳功法より』)

(一)因材施教性原則 意拳の訓練は精神を重んじ、意感を重んじ、自然力の培養と運用を重んじるため、教学過程で各学生の個体差と具体的な状況は同じではない。学生間の身体的素質、受容能力、個性的特徴などの面には差が存在する。このような状況に対して、教…