(六)
推手で知っておくべきこと
1. 通体の関節は鈍角形である。
2. 両肘は半撑半垂で両脇をしっかり守る。
3. 手首は霊活でなければならず、両手は蛇の頭に似る。
4. 腿部は胯を包み(裹)、後重の法を用いる。
5. 局部の動作をしてはならない。
6. 力が十分あっても五分を用いる。さもなければ人に制御されやすい。
7. 両手の用力は均等に挟み、球を抱くようにし、この手に力があり、あの手に力がないということがあってはならない。
8. 甲手に失敗した時は、速やかに乙手を進めなければならない。
9. 手を進める時は螺旋力を用いる。
10. 彼が螺旋なら我も螺旋で進む。
11. 稍節に順じて根節を打つ。
12. 円は小さいほど良い。
13. 敵の手が来ても気にせず、ただ彼の手に沿って前進する。
14. 機を得て、勢を得た時は垫歩を用いて進む。
15. 手が根節に至らない時は、践拳を用いてはならない。
16. 彼が鑽なら我は包、彼が包(=裹)なら我は鑽を用いる。
17. 手指で人の目を指す。
18. 手が指せない時は、腕と肩胯で指す。
19. 両手とも指中できない時は、身体で指中する。
20. 対方が強く指す時は頭で変中しなければならない。
21. やむを得ず退く時は、手で敵の手を牽制して退かねばならない。
22. 剛に遇えば柔とし、剛は緊としてその後ろにある。
23. 粘連黏随、風を追い月を追う。
24. 引進落空で、その力に従って至らしめる。
25. 空を見れば進まず、横を見れば進む。