意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

龚東先生の著書『習拳筆録』(5)

(五)

一、試力は平歩から始め、その後三体歩に進む。試力で培うのは、運動の中で力を制御する能力である。順力逆行が試力の鍵であるため、必ず放松して、ゆっくりと行わなければならない。どの程度ゆっくりかというと、ほとんど不動であるくらいである。そのため、動のようで動でないと言う。この時、最も精妙を得ることができる。

二、周身鼓蕩は提按試力から体験する。動作は必ずやや大きくしなければならない。片手の提按では、必ず後手の応合に注意しなければならない。

三、腿法の練習は独立樁を立たなければならない。腿法の鍵は上下の争力にあり、いわゆる上下が枢軸となる。

四、サンドバッグを打つ時、回り込む時の前脚は、身体で地面からそれを抜くようにし、その後横に踏み出す。これは手と脚を同時にサンドバッグと関連させるためである。後脚を移動する時はできるだけ多く移動し、第三拳を打つ時は特に身体がそれに伴って回転することに注意するが、できれば出ない方が良い。出てしまうと形が散ってしまい、全体として動いていないことになる。

五、抱樹の意念のもう一つの段階:懐中の木が突然前上方に飛び出す可能性があると想像し、すぐに一抱して、落ちないようにする。また、左または右に倒れる可能性もあるので、両腕で右上または左上に抱いて安定させる。さらに、木が自分の懐中に衝突してくる可能性もあるので、すぐに前に抱き合わせる。抱樹の時は、整体で樹を抱いた後、身体を挺抜にすることに注意し、両膝を上撑し、自分が樹を抱いて起きるようにする。そして、この基礎の上で各種の意念活動を行う。これも樁上で反応を求めるものである。

六、打拳では必ず両手の間の連係に注意し、皮の紐を引き裂き、さらに断ち切るようにする。外形の動作の速さに関わらず、すべて断ち切る要領にある。

七、技撃樁の要点:頭は動かず、縄で繋がれているようにする。前手は動かず、樹を抱くようにする。前脚は動かず、十本の趾で地面を掴む。胯を回掖することに注意し、前腿の膝部と前腿には別の勁があり、てこの作用があり、前に上に持ち上げる意力がある。肩関節を開き、身体は実際には上に向かい後座すればよく、後腿のばねを圧縮するのは、脊柱を開くためである。頸部と前手の連係に注意し、全身で前手と前脚を引っ張り、まるで全身が後ろにもたれるようにする。

八、全身の大小の関節はすべて鈍三角である。この三角の確立は站樁の中で解決しなければならない。つまり、骨格支持の問題である。出螺旋は必ず三角の転動によって成り立ち、三角ができれば、一度動けば螺旋になる。そのため、手を起こせばすぐに螺旋になると言われている。