意拳×太気拳交流記(後編)
印象に残った言葉
足から、腰から、手から、全ての動きと力と合体させるのは簡単ではありません。やっている途中でどこかがずれてきて、そこで力が途切れてきます。だから、最初はゆっくりやるようにしましょう(姚承栄)
まっすぐ引っ張るのではなく、上下左右等へ動く力も活かされています。これは体が統一されたことで生じる力です。手を動かすと体の他の部分の動きがおろそかになりがちです。前に手を出したら後ろ足で押し出す力、後ろに下がる時には前足で押し出す力も意識しないといけません。試力の時と全く同じです。練習の時はこの点について注意してください(姚承栄)
足も含め、それぞれの部分に争力、回転、ねじれができているかを意識しながら動きましょう。この練習には、人体の弾力性を養う効果もあります(姚承栄)
上下の力は発力に繋がっていきますから、踏み込みはとても大事です。地面から何かを引っこ抜くかのようなイメージで踏み込まないといけません。その力が大きければ、体を動かす時の力も大きくなります。ただし、足だけでなくて頭がついていかないと争力が失われますから注意してください(姚承栄)
引っ張った力が大きければ反動も大きくなりますが、上から吊るしていなければバラバラになってしまいます(姚承栄)
上下があって左右がある、結果として前後がある(島田道男)
(推手は)実際に殴る必要はありませんが、必ず相手に圧力、プレッシャーをかけてください(姚承栄)
(圧力をかける、といっても)適度に力は抜いて、緊張しないようにやりましょう。拳を握ってやっている人がいましたが、それは正しい力の使い方ではありません。力は握るためではなく、あくまで相手の中心に向かって使ってください。必ずこれまでやった站樁と試力で培った力を使いましょう(姚承栄)
前とか、一方にだけ力が傾き過ぎてしまうと、崩されやすくなります。平面的な力で変化に乏しいと、片方がちょっと変化を与えただけで対応できなくなる。まっすぐな力ばかりでなく、回転の力も使いましょう(姚承栄)
試力と推手を合わせていくことで、ねじりの力も変わってきます、これが『螺旋の力』と呼ばれるものであり、基本功から養う力です。試力等の練習をやっている時に、力の変化の具合を感じましょう。そうやって『螺旋の力』を学んでおけば、推手の時もちょっとずつ回転力を加えて対応できるようになります。良いものはすぐ身につくものではなく、ちょっとずつ身につくものです(姚承栄)
相手の力を聴く能力も養う必要があります。頭で考えたことと手で感じたものを合わせていくんです。ただ目的無く回しても結果には繋がりません(姚承栄)