意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

小さな力で相手を倒す! 古伝武術の秘術

すべては"武の本質"に帰結する太気至誠拳法

  • 登場する先生
    • 岩間統正
  • 内容
    • 「大成した」武術
    • 人と環境が変化を生む
    • 牛は雀を踏めるのか?
    • 空間を制する
    • 瞬間推手
    • 太気拳の本質とは?

印象に残った言葉

王先生は、体の大小は関係ないと言い切っていたそうです。これをハッタリでなく言い切れたなら素晴らしいことだと思います(岩間統正)

君ぃ、雀と牛が戦って、牛が雀を踏めるかね?(澤井健一

太気拳はこれに加えて"沈む"という要素がある。これは体を上下に伸び縮みさせるように使う"縦の身法"で姚宗勲の意拳には見られない体の使い方である。この身法を使うことで、目の前でスッと沈んで相手に違和感を与えたり、懐を深くして打撃を呑み込み、威力を殺してしまったりするのである

(中略)間合いを制するためにはそれを瞬間的に感じ取り、相手は気が満たされていて無意識にカウンターが出るような精神状態にあるのか、それとも激しい争奪戦の中で一瞬、虚ろになっているのかというのを瞬時に判断する能力が要求される

太気拳もまた、まずきっちりと正しい基本を身につけ、それをすべて忘れて野獣になる。そのとき技は自然に噴き出してくるんです(岩間統正)