意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

動きの達人入門

島田道男が明かす太気拳の"実"と"用"

  • 登場する先生
    • 島田道男
  • 内容

印象に残った言葉

(立禅の目的がみな異なっていることについて)それはさ、みんなよくわかっていないからだろ。それに腕の中に木や風船を抱えているんだったら、こうやって話している時や普通に生活している時、練習中でも(立)禅の格好を解いた時、どうなっているんだい? そもそもそんなことを言っている練習は本当は何もわかってないんだろ(島田道男)

立禅は中身を詰める稽古。中国武術で言う内功を養う稽古なんだよ。姿勢、呼吸、すべてをこれで学ぶことができる。この中身さえあればなんだってできるんだよ。たとえば八卦掌をやってみろと言われたら、少しならえばすぐ再現することはできる。武術はすべて内功だからね(島田道男)

実践的な意味は、立禅で"実体としての空間"を作るんだよ(島田道男)

ライオンやトラが獲物を狙うときに体の使い方がああだこうだ考えるか? 腹式呼吸だ、なんだって考えながら呼吸しているか? 本当にできる人間には言葉はいらないんだよ。というか、ない!(島田道男)

ただ稽古の組み手というのは向こうの力を伸ばしてやるのも大事で義務だし、こっちも勉強だからそういうつもりで動くよ。逆に誰とでも合わせて組手ができるようでなければ、その武術ができるとは言えない(島田道男)

ちゃんとやれば1〜3週間で効果は出るよ。精力がつくっていうか元気になる。精神的にもやる気が出てくる。内功の練習だから当然こういう効果が出てきて当然だ(島田道男)

(ボクシングの打ち方を取り入れることについて)ボクシングと、もともとの意拳じゃ打ち方自体が違うんだけどな(島田道男)

内功が鍛えられて、実感できる空間がいつでも体感できるなら立禅の一端を理解できたことになる。太気拳はシンプルだが奥が深い。やることなんて、禅、這、練のたった三つだけ。この三つをやりこめば間違いなく強くなるんだから凄いんだよ(島田道男)

(禅はいらないという人について)禅ができないのにどうやって練や這をやるのか聞いてみたいね(島田道男)