意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

摩擦歩的三箇変式(『大成拳新視野』より)

この摩擦歩の三つの変式に関するほとんどの動作要領は、基本的には摩擦歩と同じであり、繰り返しを避けるため、ここではそれぞれの主要な特徴にのみ焦点を当てて説明する。

半摩擦歩

支持脚の位置が常に動かず、一方の腿のみが孤線で進退する練習である。

その特徴は、支持腿を軸とし、遊脚の前後の進退が大きな半円を描くことであり、落脚には弾力があり、渾元争力の動作を組み合わせるのが最適である。争力時は、重心を前に踏み出した腿に偏らせるが、時間は長くせず、その後、両腿を揃え、虚実を明確に分ける起式に戻り、次の動作に続く。

このような練習は、一方の腿の霊活性を強化し、正面や側面に閃転して打つ戦術的意図を育成することを目的としている。

高摩擦步

これまでの基礎の上で身体の大きな起落を伴い、かつ遊脚にいくつかの高度な腿法の動作を加えたものである。

その特徴は、脚は胯に促されて後ろから前に到り、その後、腹部の前で蹴り出し、膝を腹部と同じ高さまで持ち上げ、胯部の旋転度を可能な限り大きくすることである。上半身は微妙に前か後ろに傾けて体の平衡を助ける(図63、64、65、66)。この連続動作を完了した後、着地して支持脚となり、もう一方の脚で同様の動作を行う。歩行の路線と要領は基本の摩擦歩を参照する。

これにより、練習者の片脚の平衡能力が顕著に向上し、身体の起伏の程度と胯部の活動量に挑戦するものであり、体の柔軟性と下肢の肌肉の拉伸に非常に有益である。

陸地行舟摩擦歩

前脚は舟であり、後脚はさおであり、さおによって舟が進むような素早い進歩である。

その特徴は脚を上げて歩き出そうとする時、身形は先に後ろに揺れ、重心が前に移動する慣性を利用して歩を進め、勢が尽きそうな時(これ以上前に進むと体が前に傾き不安定になる)、後脚が矢を水中に突き入れるように猛然と力を加えて地面を蹴り、次に身によって歩を軽霊にさらに前に一尺余り進める。前脚は水面を滑る軽い舟のようで、去勢は飄々としてさらに迅速である。前脚が地面に着けば、後脚が追いかけ、再び丁八歩の型になる。続いて次の摩擦歩の動作を続ける。速度は徐々に遅くなり、このように反復して体認する。

この歩法は、技撃者が自分より背が高く大きな相手に対処するのに役立ち、不意に出て、迅速に接近して制敵する効果がある。空手対器具の格闘においても奇効がある(図67、68)。

黄景文『大成拳新視野』より