意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

フルコンタクトKARATE2009年3月号

太気拳 「武」の真相

  • 登場する先生
    • 島田道男
  • 内容
    • 島田道男インタビュー

印象に残った言葉

相手との関係・接点は何か、接点における平衡状態を見つけ、誘導し、変化する。最終的には空間を制圧する(島田道男)

澤井先生がいつも言ってた。「戦いの中で『武術をやっているんだ』って言えたらたいしたもの」。ポンとブチ切れて、勢いがあるのが一番。やっつける時は瞬間だ。極悪非道になるんだ。瞬間に身についていることが出る(島田道男)

(相手と向かい合って止まることはあるかについて)「空間」というものが平衡な状態になっているわけだから。平衡状態を制御した中に新たに不平衡を生み出し(誘導変化)、それを止まることなく繰り返していく。いつも切れそうで切れない気力を維持し、力の抜けたリラックス状態で均整を保つ。例えば物と物が二つある。この二つを密封してみなさい。何かが動くと全体が動く。それと同じこと。止まっているなんてことはあり得ない。実戦で見合った経験はない。止まる必要も無いし。「不動の動」と止まることではまったく違う。瞬間の中の不動でしかないということだ(島田道男)

常に「我々は自分の太気拳を、武術を、内功をちゃんとやっているか?」「武術として生活に活かせるようなことを本当にやっているか?」という問いかけを自分自身にしていかないと進まないんだ(島田道男)

武術は中身で勝負しなきゃ。「こういう時にはこう」なんて覚えても、カンニングみたいなもんだ。カンニングで本当に強くなるなんてあり得ない。実戦によって自分自身で体認し、実際に戦って強くならなきゃいけない。戦いがなくなったら終わり。別に組手みたいな打ち合いをすることだけが必ずしも戦いじゃない。戦いが無くなって本来のものを見失うと、ずれていくんだ。強い弱いだけじゃない(島田道男)