意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

武術(うーしゅう)1986年7月号

これが意拳

  • 登場する先生
    • 北京意拳研究会
      • 簿家聡
      • 王岳銘
  • 内容
    • 意拳とは
    • 簿家聡、王岳銘インタビュー

印象に残った言葉

従って、意拳では、套路を通じて、外部から新しい動きを自らの身体にしみ通す練習よりも、人間が本来持っている気の力(渾元力)を站樁によって増幅させ、予測不可能な相手の動きに対しても、身体を瞬間的に対応させる練習が主になっている

意拳の効果とは?に対する回答)何事に対しても自信を持つ事ができ、精神力の強化に役立ちます。健康と自衛能力の向上にも大変大きな効果が得られますが、この精神力の鍛錬は、人の一生に於いて、他に比べようがないほど重要なものであると考えています。(簿家聡先生)

意拳の基本功とは?に対する回答)基本は站樁であり、最も重要なものです。これは不動の中に多くのものを得ることができます。私たちは先ず初めに身体をリラックスさせることを学びます。筋肉が緩んでいる時に、一瞬極度の緊張を掴むことができ、巨大な爆発力を生み出します。初心者は不動の中に動を求め、緩慢な動作の中に機敏な動きを求めなければなりません。(王岳銘先生)

どんな練習に関わらず、意念の中に必ず敵を存在させます。敵はどこから攻撃してくるか分らず、又自分はどのように攻めるかを考え、各方面の動作を練習しますが、決して平均的な速度は出してはならず、緊張と弛緩がバランスよく結合した動きをしなくてはなりません。意拳は一瞬の爆発力が重要なのです。(王岳銘先生)