意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

武術(うーしゅう)1988年秋号

尚氏形意拳

  • 登場する先生
    • 武高輝
  • 内容
    • 五行拳

印象に残った言葉

尚師が伝える五行拳のもう一つの特徴は、その劈拳、鑽拳が他とは異なることで、五形拳を練習する前に、必ずまず鷹捉を練習しなければならないことである。中国では、大部分の人は、ここで言っている鷹捉が劈拳であると思っている。しかし尚師の伝える劈拳は別のものであり、彼は鷹捉は俯掌であるとしている。その形は「斧」とは似ておらず、その発力は指先にある

また拳経はさらに「出勢は虎撲、起手は鷹捉」と言っており、五形、十二形の起始動作はともにこの鷹捉であるので、鷹捉と劈拳を混同しないようにしなければならない

他の各拳はそれぞれ特色をもってはいるが、最も根本的なのはやはり腰勁と起、落、鑽、翻すなわちいわゆる翻浪勁である。鷹捉は正にこの動作の基本拳法を練習するので、「形意母式拳」というのであり、その威力はかなり大きいものである

尚先師日く「形意を練るは沾する所にあり、発すと欲せば則ち発す」、「拳に拳無く、意に意無く、無意の中これ真意にして、これ形意拳の精華なり」