意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

試声(『拳道中枢』より)

試声は試力の微細に及ばない部分を補助するもので、その効力は声波を用いて体の細胞を鼓蕩させる作業にある。その本意は威嚇にあらず、しかし聞く者は突然の恐怖を感じることになる。実際には声力が同時に発生するためであり、単に声を上げて威嚇するのとは異なる。試声では口内の気を外に吐き出すことなく、声を内から転じて功夫を運用する。初めは声に有りて、次第に有声から無声へと変化させる。人の声はそれぞれ異なるが、試声の声は世人共通である。その声は幽谷で鐘を撞くような音であり、古人は言う、試声は黄鍾大呂の基であり、筆墨で形容することはできない光彩を放つものだと。学ぶ者はその神を観察し、その理を測り、その声を聞き、その意を揣み、そして試声の情態を試みて、初めて得ることができる。