意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

フルコンタクトKARATE2011年8月号

太気、その道(後編)

  • 登場する先生
    • 島田道男
    • 松井欧時朗
  • 内容
    • 北海道の手応え
    • 松井による島田評
    • 師から弟子へ

印象に残った言葉

(島田先生について)……力が抜けている。そして、自然に従っているような感じがする。さりげない。日本の武術で言うと「天地の理」に従っているような、ちょっと神秘的な表現になりますけど、例えば回転しているのであれば、自然な遠心力が体に含まれている。もしくは六面力という、上下の力を感じることによって自然に重心が感じられていて、その力がパンと落ちているような感じとか、そういうものを自然に体現されているんです。相手に力を伝える時は、回りながら自然に体が傾いて相手に全力で力が伝わっている。それがわかってきました(松井欧時朗)

先生の特徴は、先ほども言いましたが、力が抜けている、リラックスしている。さりげない、自然なんです。動物っぽいところもありますね。動物園でライオンや豹を見ると、本当にリラックスしています。動物たちを見た後で島田先生を見ると、「ああ、こういう感じなんだな」と。ものすごくさりげない柔らかさがある。作為的な柔らかさではなくて、自然な柔らかさ。立禅にもそういうものを感じるのと同時に「意」がしっかり入っている。太気拳は「意」を重視しますから。柔らかいのに張っている。「意」とか「気」とか、そうとしか表現できないものを感じる。それが先生の立禅に対する私の感想です(松井欧時朗)