意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

何家興先生の著書『学習意拳的一点体会』

二十年以上前、私は体が弱く病気がちな青年だった。幸いにも孫秩先生の厚情を受け、熱心に教えていただき、拳術を伝授され、体は健康になった。孫先生はよく、王薌齋祖師が創設した意拳は内容が豊かで、博大で精深だと言っておられた。入門の学習方法については、各先輩がそれぞれの心得を持っており、教え方は大同小異だが、すべて龍勢、虎勢、龍虎二勢を基礎とし、践、鑽、裹の三拳を技撃の練習の核心としている。

孫先生は意拳を学ぶための入門基礎として、次の6つの方法を教えられた。

1. 長身法 ― 肢体の筋肉をできるだけ放松させ、筋を伸ばし、脊骨の伸縮と松緊の良い基礎を築く。

2. 縮身法 ― 一定期間の筋肉を伸ばす鍛錬を経た後、筋肉が緊から松に変わり、腰が霊活に動くようになり、脊骨の各節が自由に伸展できるようになり、身体にばねの力を生み出す。

3. 柔腰百節若無骨 ― 腰が霊活に動き、脊骨の各節が緩むようになったら、擰、擺、横、榣、前屈後屈などの異なる方法で随意に練習し、風に揺れる柳のように、空中の旗のように脊椎を訓練し、体が霊敏に感じられるようにする。また、水中の魚のように波に乗り、体の浮力を増長させる。

4. 上松下緊法 ― 身体が任意に控制できるようになったら、身体を二つの部分に分けて練習する。横隔膜より上は放松して旋転運動をし、それより下は意念で締め付ける(=収緊)。上達すれば、倒れないダルマのように、また磨盆石のようになり、下肢の基礎が強固になり、山のように安定する。

5.腹実心虚 ― 体を二つに分けて練習し、心のままに行えるようになったら、胸部はすでに緩んでおり、空気が充満し、心は虚空となる。これは空でありながら空でない状態である。また、腹部は長期間の練習を通じて丹田が充実し、力の衝撃に遭遇したときに自然な抵抗力を発揮する。

6.正身法 ― 以上の五つの方法で長期間練習した後、体は自然に弱から強に転じ、内力が増大する。その後は体を自然に任せ、全身を緩め、腰椎はわずかに引き上げられ(=領起)、上下が一直線となる。これにより、突かれても開かず、ぶつかっても散らない本能的な効果が得られる。最後に、様々な手法、歩法、整体争力、意念対立、呼応などを随意に練習し、法はあってもなくてもよく、時に隠れ、時に現れ、形意を忘れる境界に達する。その後、平静を保ち、不動で立つ。站樁を堅持し、真剣に努力をし、持続すれば、体は強くなり寿命が延びる効果が得られる。功夫は言葉で表現しにくく、身伝口授と長期間の実践の体認を通じてのみ得られる。私が学んだことはまだ浅く、研究と学習を続けている。以上を同門の参考として提供する。