意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

陳徳伝先生の著書『我対意拳的一点認識』

意拳が站樁から始まることは疑う余地がなく、市場には意拳の站樁、試力などの練習方法に関する本も非常に多い。しかし、先師韓星垣先生が教える站樁中の試力の方法は、あまり知られていない。以下は、私が学習と鍛錬から得た一点の認識である。

平樁から始め、頭、手、身体、足などの間架を完全に合わせた後、站樁中で試力を行うことができる。頭は引き上げ(=領)、手は頸と引きあう(=拉)感があり、手指には前を指す意がある。腰胯はわずかに下、後へと下座する意があり、そのため手と腰背全体には下、後へ引っぱられる(=拉)感がある。また、膝は前に向かい、わずかにつま先に対して跪く感じがあり、後足の踵には下へ踏む(=踩)感がある。この時、全身が引きあって(=拉)、膨張する感じがあり、その後ゆっくりと放松して、試力を行わない状態に戻る。放松と膨張はゆっくりと行い、急いで全て緊としたり全て松としたりすると、意が途切れる感覚がある。その後、練習を再開する。これが站樁中で試力を行う一つの方法である。人の全体が引っ張り合い(=拉)、膨張することは、開と緊であり、放松して元の位置に戻ることは松と合である。そのため、この中から松緊開合の問題を理解できる。

また、対練、推手、搭手の際には、真剣を求め、相手に譲る意を持ってはならない。なぜなら長期間の練習を通じてそれが習慣になり、実作の時でさえ真剣ではなくなり、相手に譲る感覚を持つことになるからである。そのため、たとえ功力があっても、完全に発揮できず、自分に不利な状況を作り出すことになる。

PS. 陳徳伝先生は香港の韓氏(韓星垣)の伝人である。