意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

拳学理論(『意拳大師王斌魁講拳語録』より)

1、呼吸の要求:静、細、深。

2、多くの拳家は四肢を鍛えるが、身体を鍛える本質的な部分を理解していない。四肢だけでなく精神を鍛え、幼い頃のような勇を育て、後天的な造形を避けるべきである。多くの拳術家は人の本能を発揮させず、むしろ制限している。今日の拳術練習では、人の本能を高め、発揮させるべきであり、本能を制限すべきではない。

本能とは、人の身体的物質的条件と精神的作用が同時に良能を発揮し、人の生理的条件に合うことを指す。拳術の一招一式は枠組みであり、人の精神的な拘束である。本能だけの鍛錬では不十分で、科学的かつ合理的な方法に従って鍛錬を行う必要があり、これによって人の本能を最大限に発揮できる。科学的な鍛錬方法とは何か? それは先人の合理的な経験を集約し、個人の不足を補うことである。精神的な假借と体認を根本とし、不動の中で体会し、微動の中で認識を求める。松緊鼓蕩を空間に作用させ、人がいないときは人がいるように、人がいるときは人がいないようである。拳理は力学の原理に合致し、角度や面積の変化を理解し、自身の矛盾を利用して相手の矛盾を解決する。例えば、相手と手を合わせた時、相手が動く前の瞬間に相手の矛盾の変化を掌握することが勝敗の鍵であり、先に発して人を制し、他人に制されない。相手が動かなければ我も動かず、相手が動けば我が先に動く。

3、「恭、慎、意、切、合」の五字訣を実践する。

4、養生と発を理解する(練を知る)。站樁、試力、発力(松緊鍛錬)を同時に訓練し、主要なものと副次的なものを区別し、偏りを避ける。

5、勁を求め、招を学ばない。

6、武とは武術を尊ぶこと、身体を強壮にすること。力は大きい。術は活であり、力学と技巧である。

7、虚霊はまず意を定め、意が先にある。熔炉で身体を精錬するとは、形について語っており、形を訓練することを意味する。性霊を陶冶するとは内面を指す。

8、功力と技巧には限界がない。武は力量、術は技巧である。

9、心が誠実であれば実であり、実であれば静となり、静が極まれば必ず動となり、動の中から高功が出る。