意拳浅談

意拳/大成拳を研究しています。翻訳は意訳です。

論信条与規守(『拳道中枢』より)

拳学の道はただ肢体を鍛錬するのみにあらず、重要で深い意味がある。まず、伝統的に徳性を重んじ、信条を遵守し、尊師を敬い、親に長く孝行するなどがこれである。他にも熱心に義侠心、仏心を求め、志を持って自分を捨て他人に従うなどしなければ、拳術家に選ばれることはない。雄渾で内に秘めた気概、忍耐強く果断の精神、人類の情感の表出、敏捷な英雄の資質は学ぶ者にとっては必須の根本要件である。なければ教えを得ることは難しく、もし教えられたとしてもその真髄を得ることは難しい。故に先輩から教えを受ける際は、周到慎重である必要がある。そうした人材は得難いので、入り口を書き記すことは簡単ではないが、伝授の際にはみな四容五要を本と為す。頭直、目正、神庄、声静、恭慎意切和の五字で示される。以下の五字訣歌はその意である。

習拳即入門 首要遵師親
尚友需重義 武徳更謹遵
動則如竜虎 静尤古仏心
挙心宜恭慎 如同会大賓
恭則神不散 慎如深淵臨
仮借無窮意 精満渾元身
虚無求実切 不失中和均
力感如透電 所学与日深
運声由内転 音韻似竜吟
恭慎意切和 五字秘訣分
見性明理後 反向身外尋
莫被法理拘 更勿終学人